隅に居て片目で譜面追う聖歌
4年目のキャンパスに立つ聖樹かな
世の業を聖夜とともに背負う御子
子らの手は聖樹の星に似たひかり
クリスマス 街の灯りで 暖をとる
クリスマス 帰宅電車の 夜景かな
聖夜には くるしみますと ひとり酒
行く秋や 久しき隣人 お通夜にて
聖歌より 一生守ると 誓い立て
元彼の 電話の奥に 秋惜しむ
サンタさん! 寝た振りをする 聖夜の子
聖誕祭 グリルチキンと ホットワイン
日の入りが 急げ急げと 秋晴れに
夏の服 片づけるべき 十日菊