天正14年(1586)10月27日は家康が大坂城で秀吉に臣従を誓った日。小牧・長久手の戦い後、秀吉は家康を臣従させるため妹朝日を嫁がせ母大政所を人質に送った。大政所が岡崎城に着くと家康も三河を発し大坂へ向かった。この前日に豊臣秀長邸に宿泊すると夜に秀吉が密かに家康を訪ねて現れた。
天正14年(1586)10月18日は秀吉の母・大政所が人質として徳川氏の岡崎城に到着した日。妹の朝日姫を正妻として送っても家康を懐柔できないため秀吉は続けて母親を家康のもとへ送った。家康も上洛せざるをえず14日に浜松城を出ると大政所の岡崎城到着を待って尾張へ入り上洛の途についた。