日本で生活するのが不安で仕方ない。 中年、刺青、長髪。。。周りの目が不安。 キャリアはどーでもいいから、会社でやっていけるか不安。 飲食店しかやってこなかったから、他のことできるか不安。 10年日本人と絡んでないから、コミュニケーションが不安。 不安しかない。。。
自分の事; 小さい頃からアメリカかぶれなため、日本に興味がない。 日本の映画、ドラマは見ない、音楽も聞かない。ニュースも見ない。 日本に住んでたけど、心、頭の中はアメリカの事しか考えてなかった。 アメリカで10年。 相変わらず日本に興味はない。。。
髪を伸ばして早5年。。。 アメリカにいたから、髪を伸ばせた。 湿度が低いからできた。 周りにうるさい日本人がいないからできた。 床屋が下手くそだからできた。 社会が柔軟だからできた。 妻に会ったからできた。 一つでも要素がかけてたら、できなかっただろう。。。
国籍喪失で思った事は、 僕はお金を稼ぐ事や、キャリアゴールを考える人生にまだ至っていないという事。 国籍喪失や、日本帰国を決めたりと、自分の居場所を探すのに忙しくて、身を固めて何かをする段階ではないという事。 そして自分がドキドキする事にしか興味がないという事。
子供の頃からアメリカに住むことが夢だった。 それが叶って、毎日夢の中で暮らしている。 辛いと思った事は一度もない。 国籍を喪失し、 外人として日本に帰る事になった。 これは転換期かもしれない。 このままだと日本で地獄を見る事になる。 新たな情熱をみつけないと。。。
国籍喪失届を提出した。 10月から悩んで悩んで悩んだ結果。 思ったほど、感情的ではない。 1週間、文字にして吐き出して、頭の中が整理されたんだと思う。 新しい旅立ちだと信じよう。 自分を信じよう。 きっと大丈夫。 なんとかなる!
国籍を失う現実をしり、複雑である。 「国籍喪失」は、僕の人生を否定された感が大きい。 二重国籍というものを深く考えなかった自分も悪い。 ただ、フに落ちない。。。 ただただ、フに落ちない。。。 わかった事は、 「国籍」とは失うまで目に見えない不思議なものである。
やっと国籍喪失を受け入れ始めた。 アメリカに来たときのことを思い出した。 移民としてアメリカに来た。 永住権保持者は、選挙権がないだけであとは市民と同じ。 日常では何ら変わりはない。 日本で同じ事をやればいいだけ。 アメリカでできて、日本でできないわけがない。
国籍を喪失してから、心が軽いのは気のせいか。。。
アメリカで探偵に1年間生活を監視されていた。 その一年は、日々の生活以外に、ニューハンプシャー州とメイン州に旅行した事も探偵は、しっかりと把握していた。 アメリカで探偵につけられた事は光栄だけれでも、 下手したら、後からナイフで刺された可能性もあったと思うと恐ろしい 。。。
アメリカで学んだ事は、 - 誰も人の事なんて気にしない。 - お金が文化。 - 愛とセックスは大事。 - 自分の身は自分で守る。 - 性別が300個以上ある。 - 自由とは干渉されない。 - 日本語のレベルが英語のレベル - アメリカはエネルギーがある。
「日本生まれの外人」が日本に住む時、「日本生まれの日本人」と何が違うのか? 日本人社会を知っている分、違いが見えない分、不安である。 日本人の友が「外人は日本では透明人間」と言っていた。 外人の友は「日本では孤独感が半端ない」と言っていた。 これらは、とても辻褄があう。
日本国籍を失って、唯一悲しいのが、日本のパスポートの喪失。 日本のパスポートは「192カ国ビザなしで行ける」という、地球上で最も影響力があるパスポート。 それを手放すのは正直悲しい。 複数のパスポートを所有する事は僕の夢だった。 それがまた1からになるのも悲しい。
「失って初めて、その大切さがわかる。」と言う。 では、国籍は大切だったのか? 大切か、そうでないか、とは考えないのが国籍。 息を吸うように、国籍の事は考えない。 日本人の親から産まれたから、日本国籍だった。 僕に選択の余地はなかった。 国籍は、僕のパーツの一部なのか?
「国籍」を失う事を考えたことはあるだろうか? そもそも国籍なんてモノを考えて生きている人はこの世に何人いるのだろうか? 「国籍取得」は海外に住んでいれば、考える機会はいつでもある。 国籍「喪失」はどうだろう? 今年は人生で一番国籍について考えた年。 続く。