同時に、いち当事者の訴えとか思いとしてではなく、単なる研究まとめとして聞いてほしいと内心思っていた(でも無理に決まっているとも思っていた)から、何も言っていないのに「研究資料が欲しい」というコメントを頂いたことが、実は一番嬉しかった。例によって、ズレていると思われそうだけど。
就労支援機関の所長さんが作ってくださった場だったことは大きいと思うけれど、順番に話したら伝わったと感じられた。頂いたアンケートのまとめや質疑応答を時々読んでいる。自分に絶望していたし、就労支援業界も怖くて仕方なかったから、感謝しかなく、すごく贅沢だったと思っている。
結局、就労支援・障害者福祉を含む支援というもの全般に言えそうなことや建設的な問題提起と、私の私怨でしかない個人的なことを、どこまで切り離せたのかはよく分からない。
クラハがきっかけだった一昨年の姫路市での講演会も、地元NPOや私が通った就労支援機関に対する個人的な怒りを、何も関係がない姫路の方々にぶつけるかたちにならないよう、悩んだ。練っていく中で、私が最初に経験してしまった現場がむしろイロモノだったことに気づけたのは、良かったと思う。