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10分の遠回り

【作品のご紹介】小説のかけらに思いを馳せる

9か月前

小説のかけら 5【ただ月の光が見下ろしていた】

9か月前

小説のかけら 6 【君はまるで太陽のように】

2年前

滑り込みセーフで夏を終わらせてきた。 今年の夏、蛍の光で始まり、花火の光で幕を閉じた。 つまりだ、夏とは光の集合体なのだ。 空を見上げると、気づくの遅せえよと、夏の星たちが あざ 笑っていた。

小説のかけら 4 【たとえば傘のない日に雨に遭うように】

2年前

未来を想像する。今が浮かぶ。

季節の移り変わりの感じ方は人それぞれだけど、僕は食べたいスイーツが変化することで季節を感じるね。前までかき氷を食べたかったのに、今ではこんなに芋を欲している。 今年は例年以上に芋が流行ってきてるよね。この流れは大歓迎さ。夏よりアツい秋が来る予感がする。勘九郎もそう思うだろ?

幸せな奴らを見ると虫酸があ、走る。 あいつらは俺のように不幸な人間がいることを認識しているはずなのに、配慮もせず、幸せをひけらかす、カスだ。俺は愛される事も愛する事も奪われたと言うのに。不幸な人間がこれ以上傷つかぬ為にも、俺があ奴らを懲らしめてやるしかないんだ。

最高のプロポーズの直後、亀田くんは続けてこう言ってきた。明日には75個のチョコと48個のスティックコーヒーも届くからね。と。私はこれが何を意味するのかすぐに理解できた。75と48は婚約数と呼ばれる数字。数学とスイーツを愛する彼らしい贈り物。時折こういうことしてくるのズルい。

島八郎は当惑していた。息子が連れて来た彼女が、ちょこっとみんとのはるるんと瓜二つだったからだ。 彼は息子への威厳を保つ為に、腕を組み、無表情を貫いてはいたが、脳内では彼女たちの代表曲sweet&coolに合わせて完璧な合いの手を繰り出しているに違いない。小指がリズムを刻んでいる。

超人気アイドルグループ、ちょこっとみんとのエース、はるるんこと東条春香は焦っていた。 この5年で妹の佐保の人気が急上昇してきたからだ。このままだと『佐保のお姉さん』として紹介される日も近い。 その焦りから春香は、佐保の顔面めがけてチョコミントアイスをぶん投げてしまい...

命を奪われなかっただけ運が良かった。 はるるんが人々を幸せにするべくして生まれて来た存在なのに対して、鮫岡竜二は人々の幸せを強奪するためだけに存在していやがる。幸せなモノが許せないのだろう。 奴が浦島太郎に登場する亀を苛めていた子供の子孫だろうと俺は何ら疑いはしない。

小説のかけら 3 【君を探して】

3年前

小説のかけら 1 【閉じた世界での祈り】

4年前

小説のかけら 2 【それでもきっと恋だった】

4年前

そういう彼の正しさに、私はまた離れがたくなってしまう。彼は礼儀正しい常識的な人間なのに、どうして私には「失礼な男」なのだろう? 彼が非常識な人間であったなら、私はもっと簡単に離れられたかもしれないのに。ーー良い人と良い男は違うよ、より

2年前

『ドライフラワー』の女の子はさ、なんで彼を好きになったんだろうね。泣かされてばかりで、向こうばっか話して、なにが楽しかったんだろ?ーー寂しかったんだよ。心の弱い部分を掴まれたんだよ、きっと。

2年前

小説のかけら 7 【居場所を探して】

2年前

小説のかけら 5 【ただ月の光が見下ろしていた】

2年前