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TVerにて2013年のドラマ「刑事のまなざし」を観ているが、とてもよい。やはり小説が原作だと物語の奥行きが全然違う。40過ぎの過去のある新人刑事という設定も斬新。役者たちがまたいい。椎名桔平の、こんな穏やかで優しい役どころは初めて観た。とまれ私もこんな物語を紡ぎたいものである。

ドラマ「刑事のまなざし」だが、テーマは「信じることと疑うこと」のように思える。もしかすると信じると疑うは同義ではないのか? とも考えさせる。薬丸岳氏の原作は未読だが、このように立ち止まらせる作品は素晴らしい。そして創作の苦労が窺える。役者の発するセリフに命を削った跡が見えるのだ。

ドラマ「刑事のまなざし」をTVerで観終えたら、薬丸岳氏の原作を読んでみようと思う。書籍化は2011年だが、古さをまったく感じさせない面白さである。それと気になるのが氏の文学賞の受賞歴。私とかなり被っているのだ。いや、私は候補ばかりで受賞はしていない。ともあれ彼我を見つめたい。

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