星降る宵の 夜目に輝く 紅蓮の花は 毒の衣を身に纏い 心焦がして 秋毎に その身の業が尽きるまで 夜露にまみれて 泣いて咲く 想い疲れた旅人が 水際に忘れた ため息を 思うて今宵も泣いて咲く 飽かずに眺める 秋色の空 素足に冷たい 波際で 何を思うて揺れてみる 華陽炎の道標
秋の宵 想い疲れた 水際に 紅い陽炎 命の導(しるべ)