【みたまんま展】写真のはなし その2
写真展に何枚かあるネコの写真。
実は実家に住み着いたネコの写真です。
私の実家は山の中にあり、丘の上にあります。
そこには母と、少しだけ離れたところに母の妹が住んでいます。
数年前にすごく可愛がっていた犬を失くし、
もう生き物は飼わないと言っていた母。
私も一人娘なこともあって、なんだか心配で
多くて1、2か月に1回、
難しくても半年に1回は必ず帰るようにしてますが、
今年に入って、帰るたびに猫が増えている。。。
実家は山の中ですが、市の中心部に近い場所なので、
この山にネコを捨てに来る人もいるみたいで
昨年くらいから今まで全くネコの気配もなかった山に
突如ネコが現れ始め、
母の妹の家の周りには何匹か野良猫が住み着いていました。
そのネコ達が繁殖し、またどこからともなく別のネコも来て
どんどん増えて、母の家の周りにも
にゃーにゃーと寄ってくるようになって、
すっかりプチ猫屋敷のようになっています。
母も初めは餌をあげないように気をつけていたようですが、
それもなかなかうまくいかなかったよう。
最近、今いるネコたちは県の助成を受けて
野良ネコの去勢手術をしてくれることになり
山のネコ達もしてくれたようで、
ひとまず一旦落ち着いたようです。
飼っている訳ではなく、お腹が空いたら現れるネコたち。
なんだかんだ言って、やっぱり情がうつるようで
「ちゃーちゃん」などと
ざっくり名前をつけて可愛がっている母。
元々私が生まれる前は
ずっとネコを飼っていたそうなので、
なんだかんだネコのことは好きなのだと思います。
数年前に私が小学校の頃から飼っていた愛犬を失くして、
私もすごく哀しみましたが、
母はずっとその愛犬と暮らしていたので
比べものにならないくらい 哀しい想いをしました。
今でも家には愛犬の写真とお骨があり、
毎日水を換えて話しかけています。
母が一人でいることに私自身も不安があって
喪失感がとても心配でした。
辛いことはまた訪れるかもしれないけれど
また新しい命を迎えることを提案することもありました。
が、
母は、私のことを比較的遅く産んだので、
年齢も私の年の母親の中では比較的歳がいっている方。
元々線が細く、不調も出だしたこともあり
自分が元気でいられるかも心配なこともあって、
「もう絶対生き物は飼わない。」と。
だけど、
困りながらも少し嬉しそうに餌をあげる姿が見られたこと
娘は嬉しかったり、安心したりしています。
そんなこんなで、私の実家は山の中で猫屋敷なのです。