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蛇と十字架:竹久夢二『山へよする』研究⑤

【百年ニュース】1921(大正10)10月9日(日) 筑豊の炭鉱王,伊藤伝右衛門(60)と燁子すなわち柳原白蓮(35)夫妻がそろって福岡から東京に向かう。夫は知らなかったが,白蓮は過去10年間に与えられた衣類・調度品の始末を済ませ,宝石類は密かに東京から送り返すため携行していた。