丁丁発止、侃侃諤諤、言葉の音や聞こえるリズムはイイ。実際に激しく議論を戦わせ、刀で激しく打ち合うようなさまは嫌いではない。しかし、それが終わってみて気持ちが良かった経験が多いことはない。興奮せずに事が起こり、進み、着地することができれば嫌悪感は少なくして事なきを得られるだろうか。
(前回の続き)朝日新聞大阪本社編『丁丁発止』の鼎談では「親問題」「子問題」の話が印象的。親子の問題という意味ではなく、前者は本質的問題を、後者は表面的問題を指す。例えば思春期の葛藤・哲学者が直面するのが前者、損得やお金の問題は後者だろう。前者が解決すれば、後者は何とかなるようだ。