施条1:ライフリング。銃砲の砲身内に施された螺旋状の溝。日本語では施条或いは腔綫(こうせん、腔線)、もしくは腔旋と呼ぶ。この螺旋状の浅い溝により、射出される弾丸に旋回運動を与え、ジャイロ効果によって弾軸を安定させて直進性が高められる。近代の銃から大砲までの全ての砲身にあった。
弾丸3:球形だった弾丸は円錐型となり、尻をすぼめ、溝を刻んで飛距離を伸ばした。正確性を高めたのが銃身(バレル)に溝を刻んだ施条。初めは射出方向に真っ直ぐだった施条を螺旋状に刻み、銃弾に回転を与えることでジャイロ効果が発揮され、直進性が高まり、正確性が比較的に向上した。
施条5:銃にどのようなライフリングが施されているかを知るには、溝の数とどのくらいの距離で弾丸が1周するかをみる。「右8条」と記載されている銃身(バレル)は溝が合計8本あり、右回りになっている。「1/12」ならば銃弾が砲身を12インチ進む間に1回転することを意味する。
弾丸2:昔の球形の弾丸は射出された直後に空気抵抗で飛行距離が短く、正確性が低かった。当然、尖がらせたら真っ直ぐ飛ぶ可能性があると考え19世紀には円錐弾が実用化された。そして、銃弾に溝を刻んだものが登場。飛距離は伸びたが依然として正確性には改善の余地あり、施条の登場を待つことに。