237.ヘリオドロス『エチオピア物語』下田立行訳岩波文庫。ヘリオドロスは、ローマ時代のギリシャ人で三世紀の人。キリスト教が席巻する前の古典古代最後の大河小説。現代人が考える近代小説と変わらない。構想の壮大さが目を惹くが、ギリシャ人がギリシャ人であった最後の証明か。これは面白い。
エティオピア物語が岩波文庫に! これまでアレキサンドリア図書館叢書というマニアックなシリーズで出され、絶版の憂き目にあっていた本が岩波文庫で復活! 解説は是非フーコー「性の歴史」3巻自己への配慮の最終章で! 愛・純潔・結婚のモチーフはストア派によって準備されました。