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書いているときに頭の中で考えていること

『榛名湖滞在記』を書き終えて

この旅は手法の探究とその言語化のためのプロセスでもある

例えば.イポリット・テーヌは,愛することは他者の幸福を自分の目標にすることである,と著述しているけれど,これを真に受けると,どちらか一方が不幸を肩がわりして,もう一方の幸福を創出することになってしまう.けれども「他者の幸福」と「自分の目標」を分けて考えないようにしたらどうだろう.

「社会」は手段であって目的ではない.「芸術」は目的であり、手段ではない.しかし,「社会」を目的であると捉え(違え)るために,「芸術」について語ることを忌避するのだろう.

傾向として、映画のほうが主人公にフォーカスされやすく、ドラマのほうが群像的に描かれることのほうが多いように見える。そういう意味で、映画のほうが「小説」的であり、ドラマのほうが「戯曲」的であるのかもしれない。