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懲役三年、執行猶予五年(求刑懲役3年)の判決を、重いと思うか、それとも軽いと思うかは、…
闘将という名がふさわしい人だった。 二代目市川猿翁(三代目猿之助)は、高校生時代の私…
年末なので、今年の回顧を書こうかと思ったのだが、例年とは事情が異なる。悲しい気持ちにな…
七十八歳で、体力、気力ともに最大限の充実を求められる『勧進帳』の弁慶を勤める。これがど…
2009年にロンドンのバービカン劇場で行われた蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品には、さま…
歌舞伎座の十一月は例年通り、顔見世の月だけれど、八月からの四部制が続いている。大顔合わ…
四代目猿之助が自費を投じて、長年続けていた「亀治郎の会」は、この歌舞伎役者の意欲と方向性を読み取ることが出来ました。本来、猿之助は、こんな役者へと進んで行きたかったのだとよくわかります。雑誌『演劇界』の求に応じて書いた原稿を掲載します。 平成十四年八月二日、第一回亀治郎の会が、京都芸術劇場春秋座で幕を開けた。演目は、『摂州合邦辻』と『春興鏡獅子』。玉手御前と小姓弥生後に獅子の精という意欲的な演目であった。 それから十年、その歩みを辿ると、亀治郎いや四
社交の場でもなければ、消閑の場でもない。舞台と観客席が、真摯に向かい合う歌舞伎座となっ…
四部制は、間の消毒の時間を考えると、ひとつの部の上演時間に制約がある。また、半通しのよ…
めでたさも中くらいなりおらが春 一茶 コロナ渦が進行し、東京は危機に瀕している。都…
もう師走か。 十二月大歌舞伎を観るために歌舞伎座に向かったのは、四日。このところ暖か…
八月納涼歌舞伎第二部は、幸四郎、勘九郎の役者で見せる『安政奇聞佃夜嵐』(古河新水作、巌…
歌舞伎という巨大な怪物は、どれほど斬新な新作も、やがて、その胃袋に呑み込んでしまう。 …
気力体力が充実したところに、未来を見据えた技藝が宿る。 さて、『勧進帳』である。 新・團十郎の弁慶、幸四郎の富樫、猿之助の義経。意外なことにこの顔合わせは、はじめてである。