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「怒り」の対象を見失うな!!
こんにちは、HASEです
今回は雑記ということで「怒り」について書いていきます。
先日、和田秀樹先生の著書を読んでいました。和田秀樹先生の著書やブログは高校〜大学生の頃によく読んでいました。この頃から心理学に興味があったようです。
数年前から「感情」をテーマに学習したり試行錯誤を重ねていたため「怒り」の感情も身体や健康のためには非常に重要であることは気づいていました。
最近では、アンガーマネジメントなど「怒り」の感情をコントロールすることに重きが置かれています。「怒り」は使い方を間違えれば人間関係や社会的立場を破壊するエネルギーを持ちます。その意味で、怒りの感情をコントロールすることは必要です。
一方で、日本人は「怒り」を表現することに対して非常に消極的であると思います。無駄な諍いやトラブルを避けて波風が立たないように収める。これが賢くスマートな大人の対応に思えてきます。
しかし、本当でしょうか?
「怒り」はエネルギー
日常的な不平や不満を溜め込んで我慢しているだけではストレスフルな状態で病気になってしまいます。もしくは、家族や同僚に愚痴を漏らしてガス抜きをするだけ。
それだけでは、せっかくの「怒り」の持つ膨大なエネルギーを使うことができます。
子どもは欲求が通らなければ怒りで持って自己主張します。友達とオモチャの取り合いになった時はお互いに簡単には譲らないはずです(日本ではそれさえも親が止めてしまう)。
怒りは莫大なエネルギーを持ちます。それを、相手に対して真正面からぶつけていく。手が出てしまうこともあるかもしれません。それでも、目の前の欲求不満に対して怒りをもって自己主張することは否定されるものではありません。
ここで、本当はオモチャが欲しいのに「私はいいです。オモチャは譲ります」という行動を選択したらどうなるでしょう。オモチャが欲しいという欲求は満たされず、怒りで対応することもできず、感情を抑え込むことになります。これは健全な姿ではないと想像がつくと思います。
抑えられた怒りの感情は、対象を見失ってしまい、外に向かうか、内に向かうかのどちらかです。どちらにしても悪影響しかありません。
外に向かえば八つ当たり
例えば、仕事で理不尽に上司に怒られた。この時に、怒りを上司に向けてぶつければ感情面の問題は起こりません。しかし、上司に怒りをぶつければ社会的立場が危うくなるかもしれません。
そこで、怒りを我慢して家に持ち帰ります。不機嫌なまま家に帰り妻や子どもに怒りをぶつけます。
「なんでこんなに家が汚いんだ!」
上司に向けるべき怒りを、家が汚いことにこじつけて、妻や子どもに向けて発散します。これは八つ当たりです。
本来は、上司に向ける怒りですから八つ当たりをしたところで問題は解決しません。一時的に気分が晴れるかもしれませんが、根本的な問題の解決をしていないため怒りの感情は内面でくすぶり続けます。そうすると、いつも不機嫌な人になっていきます。
内に向かえば病になる
外に向かう場合は関係のない他者に攻撃性が向きますが、内に向かえば自分を攻撃することになるため、うつ病などの疾患に陥る可能性があります。
怒りを抑えることで心の不調が起こります。
気分が落ち込んだり、塞ぎ込みやすくなる、憂鬱な気分、イライラしやすい、眠りが浅い、疲れやすいなどの症状が起きます。
他人に向ける怒りが自分に向かうことで、自分の無価値感となっていきます。
全ては怒りの対象を間違えたから
怒りが外に向かう人も内に向かう人も、表面的な表れが違うだけで根本的には同じです。つまり、怒りを向けるべき対象を間違ったことが原因です。
上司に向ける怒りを妻や子どもに向けた。
上司に向ける怒りを自分自身に向けた。
だから、おかしくなったのです。家庭が壊れ、自分が壊れていくのです。怒りの対象さえ間違っていなければ大きくは人生を破壊することはなかったのです。
上司に直接的に怒りをぶつけることができなくても、怒りの対象が上司であると自覚していれば間違うことはなかったのです。
その場を我慢して、時間が経ち出来事を忘れても、消化されなかった感情は潜在意識でくすぶり続けます。そうすると、理由が分からないけどいつもイライラする、憂鬱な不機嫌な人になります。
怒りの対象さえ間違わなければ、怒りを人生を変えるエネルギーにすることや人生を破壊せずに感情を消化する術を身に付けることができます。
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今回の記事は以上になります。
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