【モノローグエッセイ】キャベツーの逆襲
それはつい先日のこと。
無農薬栽培のキャベツをもらった。
立派な大きなキャベツ。さて、何を作ろうかなあと考えて、「キャベツ レシピ」でYouTube検索をかけて、私の目に止まったのは料理研究家コウケンテツさんのこちらの動画
キャベツのナムル!
日持ちしそうだし美味しそうだし何よりカンタンそう!これにしよう!
そう思って、キャベツのナムルを作りました。
今思うと、これが事件の発端だったのかもしれません。
食べてみると、これは美味しい!!
さすがコウケンテツ先生!
これだけでもごはん一杯全然食べれちゃう副菜。
これは毎日食べちゃうぞ〜、と思ってタッパにるんたるんたとキャベツのナムルを詰めて冷蔵庫にしまいました。
もう既に「キャベツーの逆襲」が始まっているとも知らずに。
翌朝。
さあ昨日作ったキャベツのナムルをおかずにご飯を食べよ〜、と思い、お皿に料理を盛る私。
「いただきま〜す」
と、キャベツのナムルを一口口に入れると…
「ん〜1日経っても美味し……ん…?」
キャベツー の サイコキネシス!
「なんかめっちゃ舌ピリピリするんだけど????」
キャベツを噛めば噛むほど、舌が麻痺したようにピリピリするのを感じた。このピリピリが尋常じゃないくらいのピリピリで、本当になんかヤバいピリピリ(語彙力)
え、作り方間違えたかな?、貰ったばっかのキャベツだから腐ってるってことはないし、蒸したし、匂いも大丈夫そうだし、え、何コレ?ピリピリ痛っ!!!
舌のピリピリ痛を堪えながら、なんとか完食。
私は気になって、「キャベツ 舌 ピリピリ」でググッてみた。
すると、意外な結果が…!
なんと、キャベツが身を守るために分泌する苦味成分が原因だったのである!
イソチオシアネートという成分で、アブラナ科の植物は共通して持っているらしく、虫に食べられるのを防ぐための役割を担っているらしい。
そして、このキャベツは無農薬栽培。
自分自身で身を守らなければならないため、イソチオシアネートが多く分泌され、結果舌ピリピリが発生した…というのが今回の事件の真相。
キャベツも必死に生きているんだな…と、舌をピリピリさせながら気づいた出来事だった。
私はこの出来事を「キャベツーの逆襲」と名付けることとした。面白いから。
皆さんもキャベツ(特に無農薬)を食べる時はお気をつけて。