ゲームが教えてくれた成長の可能性
今年、我が家では子どもたちが本格的にゲーム(Switch)を始めました。
「いつまでやってるの!そろそろ終わりにしなさい!」
そんな言葉を、つい口にすることが増えました。自分が子どもの頃、親から同じことを言われていたのを思い出しながらも、いつの間にか「ゲーム=悪」という考えを持つ親になっていたのです。
そんな中で購入したのが「マリオカート8」。子どもたちにとって初めての本格的なレースゲームであり、家族みんなで楽しめるゲームでもあります。
初めてプレイしたときの順位は予想通りでした。
私と奥さんは1~3位を争う状態。
兄くんは8~12位。
弟くんに至っては、コースを一周するのもやっと。
正直、大人が圧倒的に優勢でした。それでも子どもたちは諦めることなく、一緒に遊ぶのを楽しんでいました。
2週間後、子どもたちの成長に驚くことがありました。
最初はボタンを押すだけだった兄くんと弟くんが、アイテムを駆使して順位を上げるようになったのです。兄くんは、私が軽く教えただけの「ドリフト」を見事に習得していて、気づけば大人と同じように上位を争う存在に。
「みんなでやるのが楽しい!」と目を輝かせる兄くんの姿を見て、思わず感心しました。そして、その成長のスピードに驚かされました。
この経験を通じて、奥さんとこんな話をしました。
「好きなことに夢中になれば、子どもはこんなに成長できるんだね。」
「そうだね。勉強だって、興味が持てる環境を整えれば、自分からやれるはず。」
私たち親が子どもに勉強を強要するだけでなく、興味を引き出す工夫をすることの大切さを改めて実感しました。
「ゲームの存在を見直す」
今回の経験で気づいたのは、ゲームが家族に新しいコミュニケーションの形を提供してくれる可能性です。ゲームがもたらすのは「悪影響」だけではなく、家族の中で笑い合い、支え合い、成長を分かち合うきっかけでもあります。
もちろん、時間のルールを守ることは大切です。それさえ意識すれば、ゲームは親子の絆を深める道具にもなり得ます。
子どもたちと一緒に過ごす限られた時間の中で、どうすれば「楽しさ」と「成長」を両立させられるか。ゲームを通じて、親として考えさせられるきっかけになりました。