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【29歳無職日記】 10年ぶりの自己分析セミナー

2024年10月1日


この日、ハローワークが開催している自己分析セミナーなるものに行ってきた。こうやって自発的に自己分析セミナーに応募して参加するのは約10年ぶりのことだ。

約10年前といえば、私は、大学3回生も終盤を迎え、絶賛、就職活動にやっけになっていた頃だった。まるで朝ごはんを食べるかのようにエントリーシートを書き、昼ごはんを食べるかのようにSPIを受け、夜ごはんを誰かと一緒に食べるかのように面接をして、夜眠るかのように1日の中の長い時間病んでいた。こうやって毎日の日常を完全に就職活動に浸食されてしまっていたので、あまりよい思い出はない。

それに、これまた自己分析というものに私はよい印象がない。
就職活動をするにあたって、自己分析セミナーには何度か参加した。
自分の強みとか弱みとか、原体験とか、ガクチカとか、特技とか、好きなこととか、、、。

いつもワークに取り組みながら頭に浮かんでいたのは、他者だ。
自分より行動力があるあの人からしたら、全然強みにならないよな。とか
確かに読書することは好きだけど、あの人と比べたら全然特技とは言えないよな。とか、、、。
そうやって自己に向き合おうとすればするほど、なぜだか他者と比較してしまう自分が邪魔をして、いつだって自己を見失ってしまっていた記憶がある。

セミナーとセットで、適性診断的なものまで受けさせられたときなんかは最悪だ。「そう思う」「そう思わない」を選択しているうちにまた、頭の中では他者比較していて、こんな自信満々に選択しているけど大丈夫かな。とか、今選択をしている自分は本当の自分自身ではないのではないかとか思えたりしてきて、再び自己を見失ってしまうのだった。

しかし面白いことに、自分を見失っていたはずの適性検査も、結果が出てみれば毎度毎度同じような診断結果になるので、意に反して自分以外は、自己を見失わずに、自分自身を理解しているという、よくわからない状況にクサクサしていた。

話を戻して、そんな私が約10年ぶりに自己分析セミナーを受けた。
苦い思い出の方が大きかったので、多少の不安はあったけれど、結果として非常によい時間になったので、下記に綴っておこうと思う。

私が受けたこの自己分析セミナーは、私が住んでいる自治体のハローワークで、求職者向けに開催されているセミナーであり、ありがたいことに、これを受講することで、失業保険受給に必要な求職活動実績にもカウントされる。

それもあったし、他にもいろんなセミナーが開催されていたのだけれど、せっかくなら久しぶりに自分自身と向き合ってみるのもありかもしれないと思ってこのセミナーを選んで、数日前に予約しておいた。(ハロワ開催のセミナーは基本的に予約制なので、事前予約をしておいた方がよい。)

セミナーの参加者は私含め3名。おそらくそのうち1人は学生さんだった。
担当の方が、物腰柔らかに、セミナーを進行してくださった。
最初に、就職活動における自己分析の大切さ、自己分析をどう生かすかみたいなことを説明されたのちは、実際に配布された資料に記載されているワークに個々人で取り組んでいく流れになっていた。
特に分析した内容を、みんなの前で発表するとかいう訳ではないと最初に説明してくださったので、ホッと一安心だった。

実際に取り組んだワーク内容はいたってシンプルで、自分自身の人生曲線を描いてみたり、今までの経歴を書きだして、その経歴ごとに職務内容や、頑張ったこと、工夫したことなどをただただ書き起こしていく。
時間もゆったりめに取ってくださるので、結構がっつりと時間をかけて、久しぶりに私は自分自身を振り返った。

いい意味で、非常に簡単なワーク内容、質問内容だったりするので、答えやすくて、スムーズにワークに取り組めた。
おそらく予想だけれど、このセミナーを受ける人の対象がかなり広いのだろうと思った。学生も参加していたし、新卒or既卒or中途に限らず参加できるし、文系向けとか理系向けみたいな区別もないし、変にノイズが入っていないので取り組みやすい。それに、そういう誰しもが取り組みやすいセミナーへの工夫的なものは、実際に受けながら、セミナー担当者の方の優しさとともに、ひしひしと感じることができたので、シンプルにハロワってすごいなと思った。

それに、就活をしていた頃よりも、今現に、あまり自分自身に仕事を急いで見つけなきゃみたいなプレッシャーがない、かつ、働きたいと思う具体的な企業も思い浮かばないので、変に他者を介入させずに取り組めたことも大きかった。いい意味で、ノイズなしで自己と向き合えたのだと思う。

何より、セミナーに参加できて一番よかったことは
「そういえば何気に自分、仕事楽しんでたし、それなりに頑張ってきてたじゃん。」
と今までの自分を肯定できたことだった。
ワークに取り組みながら、自然と頭の中に、その当時頑張っていた自分の姿や、楽しかった瞬間がありありと浮かんできて
「仕事するって楽しいし、また頑張れるかも。」
そう思った。

無職になってからというもの、どうしてもまた働くことについて考えたら
悪い思い出とかトラウマが頭の中にフラッシュバックして、めちゃくちゃ働きたくないと思っていた最中だったので、上記のように思えたことは、自分にとって大きな前進だった。

とはいえ、自己を分析することと、仕事が決まることはまた別問題なので、、、まだまだ道のりは遠いけれど、とりあえず参加してよかった♪

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