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子どもと「作戦会議」をしよう 〜おかあさんラジオvol.126

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今日は「子どもと「作戦会議」をしよう」というテーマでお届けします。

昔、子どもが幼稚園で困ったことがあると、子どもは先生と「作戦会議」をしていました。

例えば、子どもがみんなと同じように劇をやりたくないなら、
何がどれくらいいイヤで、何をしなければ参加してもいいかな?と思えるのか、もし思えないのであれば、見てるだけでもイヤなのか、

などなど、

先生は「子どもを参加させる」というゴールありきで話を進めるのではなく、

子どもが何にひっかかっていて、
どのようにすればそのひっかかりを解いてやることができるのか、

その先にもし参加するという選択肢が出てきたらそれはそれでいいし、それが出てこなくても、それはそれでOK!というスタンスで子どもと向き合ってくれていました。

私はこの「作戦会議」という言葉からして、子どもとチーム感が出ていてすごく好きだったのですが、子どもに寄り添うということを端的に示してくれているなぁと思います。

劇に参加しないって、まぁまぁ先生にしてみれば「困ったこと」だと思います。(笑)

でも、それは先生にとっての「困りごと」であって、子どもにとっては劇に参加すること自体が「困りごと」。

二人とも、困っているけど困っている理由は違います。

もし先生が自分の困りごとを解決するために子どもを誘導していたら、うちの子は確実に性格的にへそを曲げていたと思います。笑 

それか、すごくイヤイヤ参加「させられて」いたか…。

けれど、先生は決して自分の困ったことを解決するために子どもを誘導するのではなく、

あくまでも子どもの「困ったこと」を解決するために話し合ってくれていました。(ちなみに子どもは無事に劇に参加して楽しんでいました)

でも、なぜ先生は自分の困りごとを脇に置いて子どもに寄り添ってくれていたのか。

それを考えた時、我が子の通っていた園は、その向こうにある「願い」が子どもも大人も一緒だったからだと思いました。

「幼稚園での時間を子どもに笑顔で過ごしてほしい」という願い。
子どもの方も「幼稚園で、楽しく過ごしたい」という願い。

詰まるところ、両者とも同じ方向を見ていたから、この話し合いが成り立っていたのだと思うんです。

もしこれが、「園のカリキュラムを遂行させる」ことに大人側の願いがあったら、話し合いは破綻していたはず。

そもそも、「作戦会議」はなかったと思います。

私たちも、子育てで子どもと話が平行線になる時に、目の前の問題の奥にある「詰まるところどうありたいのか、どうなりたいのか」というところを見失わないでいると、子どもと同じ方向を向く手助けになってくれるように思います。

私も、子どもが不登校気味になった時、危うく「学校へ行けるようにさせないと」というふうな考えになりそうになったときがありました。

けれど、その向こうには、

「子どもに笑顔で過ごしてほしい」というシンプルな願いがあった。

それが、私を思いとどまらせてくれたし、笑顔で過ごせるために、今この子に必要なものはなんだろう?ということを、子どもと同じ方向を向いて「作戦会議」できたことがすごくよかったなと思っています。

表面上は平行線を辿っていても、きっと、子どもの願いと大人の願いが交差するところがあるはずです。

時に大人が大きく歩み寄らなければならない場面にも遭遇するかと思います。

けれど、「作戦会議」を積み重ねていけば、きっと自分たち親子だけの素敵な作戦が見つかるはず。

今度もし困ったことがあったら、お子さんとぜひ、「作戦会議」をお勧めします☺️

今日も読んでいただいてありがとうございました!

山口春奈

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