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『ひつじが丘』より。
三浦綾子記念文学館さまの『ひつじが丘』データベースページを以下にリンクします。
泳いでみたいような青空であった。じっとみつめていると、空の奥からたぐりよせられるように、細い絹糸にも似た雲が湧(わ)いてくる。
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三浦文学。多くの作品があります。noteの記事でどこまで纏められるのか、自信などあろうはずもありませんが、まずは札幌市民、羊ヶ丘にほど近い地に住まう者として、『ひつじが丘』の冒頭を引用してみました。
引用にみられる鮮烈で繊細な情景描写にふさわしい写真が…….ないのですが(苦笑)『ひつじが丘』の情景を思い浮かべるきっかけになれば幸いです。
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21世紀の羊ヶ丘の風景を眺めながら、三浦綾子さんが創り出した魂の遍歴、その苦悩と希望の物語を、読んでみてはいかがでしょうか。
『ひつじが丘』の最後、最初に読んだ就学前より何度も私が頁を繰った一節を引用します。私の拙い感想を記すより、それが何よりのことだと思うのです。#人生を変えた一冊 というハッシュダグに参加しましたが、私にとって『ひつじが丘』は人生を変えたというよりも「私に日本語を教えてくれた」一冊です。感想を1記事では纏めようがないほどに、私の思考の中、ひとつの柱となっています。
ふと、竹山は菜緒実のかたわらの「この先立ち入りおことわり」の札を見た。
(そうだ。わたしはもうこれ以上、この人に近づいてはならないのだ。目に見えない立ち入り禁止の札を、人間は常に見なければならないのだ)
立ち入り禁止。人と人が交わる上においてのそれは、関わりを断つことではないと、私は思うのです。越えてはならない一線を間違えてはいけない。スマートフォンで簡単に「人と繋がる」ことのできる21世紀、竹山が思ったことを私も考えていきたいと思います。
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*今回記事のヘッダー及び本文イメージ画像は、は画像生成AILeonardo.aiで作成したものです。
Leonardo.aiの解説をされているサイト様をリンクしますので参考までに。
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