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太い枝を切る時のコツ【誰でもできる!?】
剪定中の庭師が、太い枝でもスパスパ切っているのを見たことがありませんか?
お客様からも「そんなに太い枝をよく切れるねー!」と驚かれることもあります。
今回は、なぜ太い枝も簡単に切れるのか、そして、太い枝を切る時のコツをお伝えしようと思います。
くれぐれも、切り方のコツがわかったとしても、危険が伴う場合は、無理をせず、専門の人にお願いしてください!!
剪定鋏のコツ
切れる太さ
ドイツ鋏とも呼ばれることのある剪定鋏は、鋏の大きさにもよりますが、親指程度の太さの枝であれば、木の硬さに関係なく、切ることができます。
もちろん、握力は人それぞれなので、木の硬さを考えて、自分自身が、どの太さまで切れるか試してみてください。
基本的には、片手で扱うもののため、無理に両手で切ろうとすると、刃こぼれしたり、鋏自体を破損していしまう恐れがあります。
使い方
剪定鋏は、イメージですが、切る側(食い込む側)と押さえる側(止める側)とがあります。
これを意識して、剪定をすると、思ったように枝を切ることができるかと思います。
ワンポイント
ズバリ、剪定鋏の刃が食い込みやすくするために、少し曲げながら切ります。
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てこの原理の応用とも取れますが、たったこれだけで、あまり力を使わずに切ることができます。
注意点!
切りやすくなったからと言って、無理に太い枝を切ろうとすると、枝が割けてしまって、木を傷めてしまうことがあります。
あまり無理せず、太いと思ったら、ノコギリを使うようにしましょう。
ノコギリのコツ
切れる太さ
ノコギリの刃が届く太さであれば、切ることができます。
扱いに慣れきて、両側から切れるようになれば、刃の長さの倍近くの太さを切ることは可能です。
ただ、その太さを切る場合は危険も伴いますし、体力も消耗します。
その場合は、チェーンソーを扱える専門業者への依頼を強くおすすめします。
使い方
ノコギリは、引いた時に切れます。
もちろん、わかっていると思いますが、実際に作業をすると、慣れないと押す時も力を入れがちです。
押す時にはあまり力を入れず、引く時に切るイメージで引くと、無駄な力を使わずに、簡単に切れます。
ワンポイント
剪定鋏に似ていますが、枝や幹が倒れたり、落ちたりする反対側から切ると、ノコギリの刃が引っ掛かることなく切れます。
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その際、枝や幹の皮が剥けてしまうのを避けるために、裏を返しましょう。
裏を返すとは、ノコギリで切りたいところの反対側を3分の1程度切っておくことです。
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この時、切りたいところの少し下、もしくは少し奥で切るようにしてください。
そうすることで、枝や幹の皮が剥けてしまうのを防ぐことができます。
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切り口に段差ができるため、綺麗に切り返してあげると、木の負担も減ります。
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注意点!
まず、ノコギリを使うということは、それなりに太い枝を切ると思います。
剪定鋏に比べると、危険度も増します。
安全には、十分注意してください。
また、前述した通り、太い枝や幹を切る際には、木の皮が剥けやすくなります。
皮が剥けると、樹木が傷み、腐ってしまい、最悪の場合、枯れてしまうかもしれないので、十分注意しましょう。
個人的におすすめな剪定鋏・ノコギリのサイズ
剪定鋏
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手の大きさや握力等によっても、変わりますが、個人的には、200mmがおすすめです!
私自身、225mmを使っていますが、やはり手に負担がかかります。
また、180mmも使いましたが、刃が小さすぎるように感じました。
女性の方や細かい枝の剪定をされる方は、180mm前後でも良いかもしれません。
ノコギリ
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ノコギリは、個人的には、210~240(270)mmがおすすめです!
私自身は、剪定作業の時は、210mmを、伐採作業の時は、240mmを使い分けています。
一般的な大きさの木の場合、剪定をする上では、210mmの方が、細いところに入れやすく、他の枝まで傷付けないと思います。
伐採の場合は、刃が長い方が切るのが楽です。
使いやすさも考慮すると、240mmもしくは、270mm辺りが良いかと思います。
剪定鋏と同様に、細かい枝を切ることが多い場合は、もう少し短い刃のノコギリでも良いかと思います。
安全第一
再三、注意点!でも書いていますが、とにかく安全には細心の注意を払って、作業にあたってください。
みなさんが思っている以上に、木は水分も含んでいて、重いです。
また、脚立を使う場合もあるかもしれません。
切った枝や幹が脚立に当たるだけでも、バランスが崩れます。
枝が落ちる位置や、幹が倒れる方向、その周辺の安全等、十分に確認した上で、作業をするようにしてください。
また、剪定鋏で切る際も、太い枝を切れるようになると、どうしても無理に切ろうとしてしまいます。
鋏を傷めるだけでなく、自分の手もその力に耐えられず、筋を痛めたり、腱鞘炎になったりしてしまう場合もあります。
加減しながら、その後の生活に支障のでない範囲で、試してみてください!
いかがでしょうか??
使い方やそのコツを理解すれば、思っているよりも簡単に切ることができます!
身体と道具を大事にしながら、試してみてください。
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