黒松の芽摘み(みどり摘み)【難易度☆】
黒松の枝張りを作るために、非常に重要な松の芽摘み(みどり摘み)。
6月に入ると、黒松の芽摘みの適期となります。
芽摘みは、実は、誰でも簡単にできることなのです!
今回は、誰でもできる黒松の芽摘みの方法についてお伝えしようと思います。
芽摘み(みどり摘み)を行う場合は、基本的には年2回の手入れが必要となります。
試してみたい方は、そちらを十分に理解した上で、作業を行ってください!
芽摘み(みどり摘み)は必要??
最近では、手間がかかるということで、年1回の手入れが増えています。
しかし、松の形を、枝張りを良くしていくためには、芽摘みは必要不可欠となってきます。
松は、下から見上げた時、枝張りがとても良く見え、とても重要になります。
美しい樹形を作っていきたい方には、必要となってくる作業です。
芽摘み(みどり摘み)をするとどうなる??
6月上中旬に芽摘みを行うと、切り口から、秋~冬までにいくつもの新しい芽が出てきます。
これらを冬頃に、残したい2芽を選び、分けていく手入れをすることで、美しい枝張りを作っていきます。
芽摘み(みどり摘み)の方法
6月頃までに芽の先端がにょきにょき伸びているかと思います。
その芽を鋏で切ってあげましょう。
黒松の芽摘み(みどり摘み)は、たったこれだけです。
芽の数が多いだけで、作業自体はとても簡単です!
この時重要なのは、脇から出ている小さな芽も一緒に摘んでください。
摘み残すと、出てくる芽の大きさが不揃いになり、冬の手入れを行う時に、松全体の見た目が悪くなります。
また、プロの庭師が剪定する場合は、冬の手入れのことも考えて、不要になってくる枝や芽を、芽摘みの時に外していくことも同時に行います。
ただ摘むだけではなく、その後の形や手入れのやりやすさ、樹形を整えることも、庭師は行います。
Point.切る芽の長さ
基本的には、目一杯で芽を摘むことが多い芽摘みですが、私たちは、2~3mm程度、芽を残して摘むことがおすすめしています。
黒松は、芽を摘むと、写真のように軸の茶色い辺りから、新しい芽が出てきます。
2~3mm程度残すことで、新しく出てくる芽が、茶色いところか出てきて、~5芽程度になり、冬の手入れも楽になります。
それ以上、長めに残してしまうと、出てくる芽の位置も悪くなり、形を崩してしまうので、注意が必要です!
目一杯で芽を摘むと、芽の出る場所がなくなり、切り口からたくさんの芽が出てきます。
ただ、たくさん芽が出ることは、決して悪いことではありません。
冬にその中から、残したい2芽を選ぶためには、数が多い方が、より必要な芽を残せます。
しかし、黒松全体で見ると、芽数はとても多くあります。
冬の手間を考えると、少しでも少ない方が、時間短縮にもなり、作業効率も上がります。
難しいかもしれませんが、理想から言えば、たくさんでてほしい(冬に残す芽を選びたい)場合は、目一杯で摘み、枝が混んでいるようなところは、少し残して摘むように、その都度調整できると良いかもしれません。
注意点!
芽摘みの時期
庭木の黒松の芽摘みは、時期がとても重要です。
早すぎても、遅すぎても、冬に芽が不揃いになりやすいです。
最近の気候だと、浜松市辺りでは、早くても5月下旬から、遅くても6月20日頃に摘み終わることをおすすめしています。
もちろん、地域のよって、気候が違うので、それぞれの時期に合わせて、芽摘みを行うようにしてください。
松の状態
松の状態が悪い場合は、芽摘みをすることで、松自体が枯れてしまう恐れも出てきます。
少しでも松に異変を感じたら、近くの庭師に相談して、本当に摘んでしまっても良いのかを、確認してもらいましょう。
また、芽摘みはできそうですが、通常の剪定方法だと厳しい場合もありますので、その際は、ぜひプロの方にお願いしてください!
地域差
私たちは、浜松市を中心に作業を行っています。
浜松は、雪も積もらず、比較的、温暖な気候です。
そのため、芽摘みを行い、力強い枝張りを作っていくことができます。
しかし、積雪のある地域では、雪の重みに耐えられなかったり、冬に作業ができない地域もあります。
そのため、地域によって、その地域に合った様々な剪定方法があります。
芽摘み(みどり摘み)も含め、みなさんの住む地域に合わせた剪定方法を選択してください。
何度もnoteで書いていますが、ぜひ、プロの庭師に相談してみて、剪定方法を検討してみてください!
いかがでしょうか??
芽摘み(みどり摘み)自体は、とても簡単です。
黒松は、手をかけた分だけ、形に表れるとても素直な木だと思っています。
庭師にだけでなく、みなさん自身も一緒に、形良い黒松に仕上げていくことも楽しいのではないかと思います!
最後になりますが、芽摘み(みどり摘み)を行うことで、料金が大きく変わる可能性がありますので、基本的に黒松の剪定を庭師にお願いしている方は、その方と相談してから、芽摘みを行いましょう!
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