つもりにならない
こんにちは。
キャリアコンサルタントの小川はる子です。
本日のテーマは
「つもりにならない」にしました。
◆お話を聴くとき
私の仕事は、誰かのお話を聴くことがメインです。業務特性あれど、基本的にはお話を聞かせてもらうのがベースと感じます。いわゆる傾聴の姿勢とともにある。イメージとしては、その方のお隣に座って、それで?それって?どう考えたの?と関心を持ちながら教えていただく感じ。キャリアコンサルタントというと、お話を聴くのがうまくて、きっと人柄も優しいのではないか?と思う方もいるかもしれません。ですが、誤解を恐れずにいえば、傾聴は技術でもあります。もちろんテクニカルだけではなく、心の感性がなければ難しい。だけれど、気持ちだけではいつかエンストしてしまう。それもまた事実です。
◆私の気持ちは誰にもわからない
身も蓋もありませんが、私の気持ちは誰にもわからないとどこかで思っています。これは、諦めでも投げやりでもなく、言葉にできることだけが全てではない。なんだったら、自分自身でさえ、本質に気づくまで時間がかかる。だから、本当の本当のところは、自分だけがわかるのだと思う。
私自身も、キャリアカウンセリングを利用するときがあります。そのときは、プロの問いかけによる気づきを主目的にしています。やはりプロの問いかけ力はすごい。ひとりでは内省出来なかったところを補ってくれる。もちろん、受容してもらうことも癒しになります。そのうえで、本当はどうしたいのか、次のアクションなどの整理を手伝っていただく。相手に鏡になってもらい、問いかけてもらうことで見えてくる。
◆つもりにならない
上記のことから、面接や面談をするときも、相手のことをわかったつもりにならない。これを肝に銘じています。きっとこうだろう...と浮かんできたことは、あくまでも私の主観に過ぎません。だからこそ、しっかり相手との目線合わせや、それはどういう意味ですか?など、こまめに確認をする。自分の心にある眼鏡で、私たちは見たいように物事を見ています。そのことを忘れないでいたい。人に関わる仕事は、時としてこわいです。その人の人生の一端に関わるから。私の言動が、相手に少なからず影響を与えていると思うと...慎重になります。よい面談ができた!と思えたことがない。その判断基準は、私の中には持ち合わせてない。いつもベストを尽くして、あとはそっと願うだけ。わからないを前提として、どれだけ誠実になれるのか。最近そう思うことが増えました。まだまだ未熟ですが、それでも対人支援をこれからもやっていきたい。
それではまたお会いしましょう。