写真とエッセイ | 夢
三代将軍徳川家光や剣豪宮本武蔵との関わり、更にはお漬けものでも有名な沢庵宗彭和尚の最後の筆は「夢」でした。床に伏した最期に、弟子を布団の横に呼び書の準備をさせ、一つ「夢」とだけ書き綴り、波乱に満ちたその生涯を終えたといいます。この書は今も東京・品川の臨済宗大徳寺派の寺院、東海寺に保管されています。私がこのことを本で読んだのは5年ほど前で、当時従事していた学校カメラマンの修学旅行で座禅体験をしたご縁があって、その後も度々参拝させて頂いている、京都大徳寺大仙院の尾関宗園和尚の伝