写真とエッセイ | 障害者の面談
昨日、会社で面談があった。
今回はその内容について書きたいと思う。
私はいわゆる「大企業」のグループ会社の障害者雇用で働いている、今年入社5年目の嘱託社員だ。
日頃真面目に取り組んでいるので、実務作業のスピード、正確性、安定感を評価して頂いており、現在6人の障害者チームの中では唯一正社員雇用に向けて準備を進めている。
社内には約40人の精神障害者がいるが、現在正社員になっているのはたったの1人だけなので、大企業のダイバーシティ政策としては遅れをとっている方だと思う。
正社員雇用での募集が珍しくなく、中には管理職の募集もある障害者の転職市場を覗いてみると、その様子がよくわかるだろう。
そこで私はその事を上司とジョブ・コーチに正直に伝えた。自分たちが一流企業である事を自負している上司には耳が痛い生意気な意見だったと思うが、意見を真摯に受け止め、お互いの発展に向けて取り組むために、より密なコミュニケーションを取る事を約束してくれた。
メンバーと面談をするような直属の上司が着任したのは今年の4月からのことで、それまでは外注のジョブコーチとだけやり取りをしていた有り様だったのだ。
このように、役員方は「ダイバーシティを推進している」等、大々的にアナウンスするが、実情は、障害者の精神的・経済的自立からはほど遠く、まだまだ発展途上な分野であることは否めない。
日本中どこもこんな感じで、大企業病よろしく、経済停滞が30年を超えているのも、一事が万事こんな理由からなのだろう。
あーあ、やだやだ、こんな事を考えていると鬱々としてしまう。スケベな事でも考えよう。笑
問題が多いという事は、これからの伸び代が大きいという事でもある。気持ちを切り替えて、メンバー全員が正社員で雇用される様な会社を目指して、頑張っていきたいと思う。
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