【私の本棚#11】私らしい言葉で話す-自分の軸に自信を持つために-
本を読むことが増え、言葉に惹かれることが多くなった。この表現、意味は分かるけど、自分ではあまり使わないな、使えるようになりたいなと、そっとメモを残す。あるいは、そもそも漢字が読めないなど、ほとんど出会ったことのない単語もある。日本語を読んでいるのに、まるで英語で例文を読んで覚えようとするみたいだ。私はどのくらい表現する言葉を持っているのだろう。表現の幅は広がっているのだろうか。
思い返せば、私がこれまで出会った魅力的な人は、自らの経験を自らの言葉で表現できる人だ。私も彼ら彼女らに少しでも近づきたい、そんな思いで本書を選んだ。
著者のSHOWKOさんは、陶芸家。自分との対話を繰り返している。自分の感情を、価値観を、経験を、どう言語化するか、日々熟慮している方なんだ。私らしい言葉を見つけるためにこれまでの自分の経験を振り返る。そんなTipsが書かれていました。ただ内省をするとか認知行動療法をするというわけではなく、あくまでもその先には、言葉が相手に伝わることを意識しているように感じる。
また著者自身の経験、ストーリーに魅せられて、ふとInstagramをのぞいてみたくなった。本書の紹介をしている投稿があった。
「言葉をはくその人の裏にはどんな風が吹いているのだろう」。ひとつひとつの言葉に軸がある。私の魅力的な人リストに加わった。