「少年少女」という言葉の魅力ー私がお店を開いたら扱いたいもの(古本編vol.8)ー
アナトール・フランス「少年少女」三好達治訳
最近、アナトール・フランス「少年少女」三好達治訳、岩波文庫、1987年第40刷を読んだ。
全100頁の短編集である。
私がこの本を手に取ったのは、「少年少女」という題名に惹かれたからだった。
そして、表紙に描かれた以下の言葉に惹かれたからでもある。
「ここに収められた19篇の短い文章は、すべてあどけない子供たちの単純で無邪気な生活を描いたもの。アナトール・フランス(1844ー1924)はこれによって、童心の世界を失