不思議な縁で繋がれた出会いー私がお店を開いたら扱いたいもの(古本と雑貨)ー
アリソン・アトリーの本
最初に、アリソン・アトリーという作家の名前を意識したのは、「時の旅人」という本を、学校の図書室で読んだ時だった。
私はこのお話が好きになり、ずっと、自分の本棚に加えたいと思っていた。
つい先日、やっとそれが叶ったのだが、その出会いは、他の記事「ノスタルジア 古いもので人を繋ぐー私がお店を開いたら、並べたいものー」に書いたので、ここでは省略するが。
しかし、その出会いのおかげで、私は改めて、自分のやりたいこと、進みたい道を明確に出来た。
それは、古いものを扱うお店を開きたいということである。
そういう意味で、私は一方的に、この本と作者に感謝している。
そしてついこの間、私はアリソン・アトリーの別の著作、「グレイ・ラビット」シリーズの洋書を古本で見つけた。
実は、アリソン・アトリーの著作だと分かっていて手に取ったのではなかった。
背表紙の題名に惹かれて手に取り、この絵に見覚えがあると思った。
それは、Margaret Tempestという人の絵だった。
どこかで聞いたことのある名前。
自分の持っているオルゴールの絵を描いた人だ!
自分の持つオルゴールに描かれているのは、この絵本のシリーズだったのだ!
そう気づいた。
そして、絵ではなく作者も気になって見てみると、Alison Uttley とある。
私の好きな「時の旅人」の作者の名前だ!
思いがけない出会いをした。
母からもらったオルゴール
さて、「グレイ・ラビット」シリーズの「Little Grey Rabbit Makes Lace 」の絵を見て、私が思い出したオルゴールは、上の2つである。
これらはどちらも、母から譲り受けたものだった。
貰ったのは、私が中学生の時だ。可愛い絵だなと思っていたが、絵本だとは知らなかった。
今思えば、何故この絵について調べようとしなかったのか不思議である。
聞けば、母も、このオルゴールは、「グレイ・ラビット」の絵本の存在を知っていて購入したのではなく、ただ気に入ったからという理由だった。
どちらも、中を開けば蓋の裏が鏡になっていて、中には物が入れられるようになっている。
私は、大きい方にはメイク道具、小さい方には、自分の収集している、外国のコインを収納している。
時々、疲れた時にオルゴールのネジを回して音楽を聴く。
曲の名前は分からないものの、とても素敵な音楽である。
母からは、色々なものを譲り受けている。「赤毛のアン」シリーズの本であったり、このオルゴールであったり。
私はそのこともあって、「誰かから誰かへとモノが渡る」という過程が好きだったし、誰かに大切にされてきたモノを受け継ぐということが好きなのだ。
関連したものを扱う…本と雑貨
今回、アリソン・アトリーの本、マーガレット・テンペストの絵によるオルゴール…そういった出会いを通して改めて感じたのは、
自分のお店を開いたら…
ひとつのカテゴリーに絞るのではなく、関連するものを含めて扱いたい
ということである。
今回に関していえば、「グレイ・ラビット」シリーズの絵本とオルゴール。
そんなふうに関連したものを扱いたい。
そのように直接の関連ではなくても、
例えば、20世紀初頭くらいが舞台の小説とその時代に流行ったような洋服。
書簡形式の小説(例えば「あしながおじさん」)と、レターセット。
昔に使われていた道具と、それを使う描写がある小説。
そんな風に、ひとつだけではなくて、世界が更に広がるようなモノたちを扱いたい。
そのためには、私自身がそれらについて勉強し、知識を増やすことが前提だと思う。
なので、自分の世界を広げるためにも、学び続けたいと感じている。