【I love 短歌and 俳句】2022.2.16
今回は 「遊廓と日本人/田中優子著」 を読んで
短歌と俳句を詠んでみました。
短
歌
蝋
燭
の
ゆ
ら
め
く
炎
ど
こ
か
ら
か
鳥
の
な
く
声
吉
原
の
里
俳
句
吉
原
の
夜
桜
愛
で
る
ひ
と
の
群
れ
「遊廓と日本人/田中優子著」より
この本は「遊廓」についての本です。日本の遊廓は1585年から1958年まで373年間にわたって続きました。それほど長い歴史を持ってはいるのですが、ここでは一種の街である「廓」を形成し、日本の文化に深く関与した江戸時代(1603〜1867)を中心にします。また、全国に25ヶ所以上あった公認遊廓の中でも、江戸の吉原遊廓を事例として、皆さんに遊郭をご案内します。
さて、本論を始める前に読者の皆さんにお伝えしたい大事なことがあります。
それは、「遊廓は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることができない場所であり制度である」ということです。(3頁)
江戸時代では、日が暮れると人々は行燈を使っていました。菜種油に紙のこよりをひたして火をともしたもので、たいへん暗いです。60ワット電球の100分の1ほどです。それでもないよりはましですので、江戸時代の人々は行燈で裁縫もすれば読書もしていたのです。蝋燭は行燈よりずっと明るいですが、高価なので大店つまり大企業などで使うだけでした。しかし吉原の座敷ではとても高価な、とりわけ大きな百目蝋燭を使っていたのです。非常に明るく、仲之町通りにも行燈がともされ、「不夜城」と呼ばれました。(35頁)
仲之町通りの真ん中にある植え込みに桜の木が運び込まれ、いっせいに植えられました。そうやって桜の季節にはここに桜並木が出現しました。(110頁)
植えるだけで150両かかったそうです。すでにご案内したかけそば換算では、150両は1750万円です。そのぐらいの価値があったのは、うなずけます。(110頁)
遊郭を考えることが、遊郭を越えて未来を考えることにつながっていくよう、
心から願っています。(167頁)
Tanka and Haiku give us zest for living
みんなのフォトギャラリーの写真をお借りしました。
ありがとうございます。