ひとり旅日和 福招き!
秋川滝美さんの「ひとり旅日和シリーズ」も気づけば4冊目。
今回はすっかり旅慣れた主人公が、1冊目に比べると随分ステップアップした旅程に臨みます。
特に九州編は実際に気になっていた高千穂も登場し、読後の旅行熱も急上昇しそうな本作。
各地の名物やお酒を味わう様子も相変わらず美味しそう!
ついついコンビニでスイーツを調達し、紅茶片手に読みたくなるのは毎度のこと。
読むと旅行かお取り寄せがしたくなる安定のクオリティです。
ついでにジェントルメン
柚木麻子さんの作品も昨年定期的に読みましたが、今年も早速一冊読了。
『ついでにジェントルメン』という不思議なタイトルの短編集です。
クリスマスシーズンを彷彿とさせるファンシーな装丁からは想像がつかないちょっと不思議な短編集。
周りから見ると奇妙に映るかもしれない主人公たちの日常は、単行本サイズですがスルスルと読める気軽な内容。
世にも奇妙な物語がお好きな方にいかがでしょうか?
ほろよい読書
お酒入りのお菓子から飲酒シーンまで、お酒にまつわるエピソードを扱う短編集は、好きな作家さんが大集合の美味しい一冊。
特に柚木麻子さんの「bar きりんぐみ」が印象に残っています。
リモート全盛期、バーの店長が大学時代の同級生から依頼を受けて夜ごと開くのはbarキリングミーではなく、Barきりん組。
小さなお子さんがいるパパママたちの息抜きリモート飲み会への参加に初めは戸惑う主人公も日ごと慣れていって…
その他にも年代や環境の異なる主人公たちのお酒が関わるエピソードはいずれも読みやすく、移動の合間などにも最適です。
わたしのアグアをさがして
深沢潮さんの『わたしのアグアをさがして』は、仕事も恋も失った主人公が半ばやけのようになってスペインへ語学とフラメンコ留学へ旅立つという最近ありがちなアラサー自分探しかと思いきや、意外と読みごたえがある作品でした。
はじめは自分探しや気分転換のつもりだったかもしれませんが、トラブルを乗り越え、人と出会う中でフラメンコにいつしか本気で向き合い帰国後には副業にしている主人公。
フラメンコに詳しくない私が「アグア」の意味を知るのは物語後半ですが、人が何かに夢中になると変わっていく姿を目の当たりにする。
重たくはないものの「生きるって何だろう」と考えさせられる一冊でした。
超ズボラな人でも毎月3万円貯まる! 「お金じょうずさん」の小さな習慣
久しぶりの実用書です。
ゆるくできることから節約や貯金に取り組むコツがまとめられています。
節約や貯金に取り組むコツがまとまったよくある節約系実用書ではあるものの、さほど頑張らなくてもできるような家計管理術は、貯金や節約のために無理をしなくても取り組めるような敷居の低い内容。
おなじみのふるさと納税からNISAも含め、一歩踏み出せばすぐにできることが満載。
無理なくできる分かりやすい一冊です。