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今週の読書録

ひとり旅日和 福招き!

秋川滝美さんの「ひとり旅日和シリーズ」も気づけば4冊目。
今回はすっかり旅慣れた主人公が、1冊目に比べると随分ステップアップした旅程に臨みます。

特に九州編は実際に気になっていた高千穂も登場し、読後の旅行熱も急上昇しそうな本作。
各地の名物やお酒を味わう様子も相変わらず美味しそう!
ついついコンビニでスイーツを調達し、紅茶片手に読みたくなるのは毎度のこと。

読むと旅行かお取り寄せがしたくなる安定のクオリティです。

仕事も恋も、 そして旅だって120%楽しみたい! おひとりさま満喫小説

温泉、プラネタリウム、神社仏閣、水族館!
絶景に心を奪われる!!

日和は会社の社長のすすめで行ったひとり旅にはまり、
東京~長野~名古屋の「一筆書きの旅」に出るまで成長した。
旅を重ねるごとに自信が付き、仕事にも恋にもいい影響をもたらしている。
しかしある日突然、旅欲がなくなってしまった。これまで純粋に楽しんできたつもりが、
現実から「逃げるため」に旅をしていたのかもしれない、
と落ち込んでしまう。日和は悩みながらも、高知、愛媛、宮崎、鹿児島へ向かうが――。

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ついでにジェントルメン

柚木麻子さんの作品も昨年定期的に読みましたが、今年も早速一冊読了。
『ついでにジェントルメン』という不思議なタイトルの短編集です。

クリスマスシーズンを彷彿とさせるファンシーな装丁からは想像がつかないちょっと不思議な短編集。
周りから見ると奇妙に映るかもしれない主人公たちの日常は、単行本サイズですがスルスルと読める気軽な内容。
世にも奇妙な物語がお好きな方にいかがでしょうか?

分かるし、刺さるし、救われる――自由になれる7つの物語。

編集者にダメ出しをされ続ける新人作家、女性専用車両に乗り込んでしまったびっくりするほど老けた四十五歳男性、男たちの意地悪にさらされないために美容整形をしようとする十九歳女性……などなど、なぜか微妙に社会と歯車の噛み合わない人々のもどかしさを、しなやかな筆致とユーモアで軽やかに飛び越えていく短編集。

Amazon紹介より

ほろよい読書

お酒入りのお菓子から飲酒シーンまで、お酒にまつわるエピソードを扱う短編集は、好きな作家さんが大集合の美味しい一冊。

特に柚木麻子さんの「bar きりんぐみ」が印象に残っています。
リモート全盛期、バーの店長が大学時代の同級生から依頼を受けて夜ごと開くのはbarキリングミーではなく、Barきりん組。
小さなお子さんがいるパパママたちの息抜きリモート飲み会への参加に初めは戸惑う主人公も日ごと慣れていって…

その他にも年代や環境の異なる主人公たちのお酒が関わるエピソードはいずれも読みやすく、移動の合間などにも最適です。

今日も一日よくがんばった自分に、ご褒美の一杯を。
酒好きな伯母の秘密を探る姪っ子、将来に悩む日本酒蔵の跡取り娘、自宅での果実酒作りにはまるアラフォー女性……など、
「お酒と女性」をテーマに今をときめく女性作家達が描いた、5つの短編小説集。

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わたしのアグアをさがして

深沢潮さんの『わたしのアグアをさがして』は、仕事も恋も失った主人公が半ばやけのようになってスペインへ語学とフラメンコ留学へ旅立つという最近ありがちなアラサー自分探しかと思いきや、意外と読みごたえがある作品でした。

はじめは自分探しや気分転換のつもりだったかもしれませんが、トラブルを乗り越え、人と出会う中でフラメンコにいつしか本気で向き合い帰国後には副業にしている主人公。
フラメンコに詳しくない私が「アグア」の意味を知るのは物語後半ですが、人が何かに夢中になると変わっていく姿を目の当たりにする。
重たくはないものの「生きるって何だろう」と考えさせられる一冊でした。

「わたしはわたしを大事に生きていく」

婚約破棄。勤務先の倒産。そして母からの「あんたみたいに、取り柄がないのにわがままな娘は、男の人で人生が決まるの」という言葉に、趣味で続けてきたフラメンコを取り柄にしようと渡西することを思い立った莉子。
両親に逆らい始めたマドリードでの生活は、自由そのもののように思えたが、日本人コミュニティの狭さや言語と文化の壁、そして日本に置いてきたはずのしがらみが莉子を悩ませる。
そんなスペインの暮らしの中で、フラメンコの開祖と言われる日本人女性と出会い、彼女のフラメンコへの思い、そして踊り手にかける掛け声「アグア」(水=必要不可欠な物)の意味を知った莉子は、自分にとっての「アグア」は何なのかを考え始める。

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超ズボラな人でも毎月3万円貯まる! 「お金じょうずさん」の小さな習慣

久しぶりの実用書です。
ゆるくできることから節約や貯金に取り組むコツがまとめられています。

節約や貯金に取り組むコツがまとまったよくある節約系実用書ではあるものの、さほど頑張らなくてもできるような家計管理術は、貯金や節約のために無理をしなくても取り組めるような敷居の低い内容。

おなじみのふるさと納税からNISAも含め、一歩踏み出せばすぐにできることが満載。
無理なくできる分かりやすい一冊です。

本田健氏、推薦!
「この本は、お金から自由になるための魔法の扉です」

本書では、これまで7,000人を超える「女性のお金の悩み」を解決してきたマネーコンサルタントが、お金の悩みが解消する「すぐできる254のコツ」を大公開!
「お米は『ふるさと納税』で買う」「クレジットカードは1枚にする」「老後のお金は『iDeCo』か『NISA』で増やす」など、簡単にできてお金の流れが良くなる方法が満載です。
ほんの12年前までは、お金に困窮し未来が見えなかった著者。自身がお金の悩みから解放された実践的な方法を、本書では余すところなく公開します。
「お金の不安が消えた! 」「自己肯定感が上がった! 」「老後の不安がなくなった」など、ハッピーになる人、続出!
「私が本書でお伝えする 『お金じょうずさん』とは、お金について完璧を目指さない人のことです。 完璧にやるよりも、できない自分を責めず、いつも笑顔で上機嫌でいることを最優先する人のことです。できないことは無理にする必要はありません。本書で紹介するお金じょうずさんになるための254のアイデアの中から、できることをやってみてください」(本書「はじめに」より)

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春賀
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