夏の図書館
図書館に行った。
ここは、本との出会いを楽しむ場。
数多くの著作物(人の想い)がつまり、溢ち溢ちている空間。
『ご自由に』
『選んでいいよ』
夏休み期間で、最大20冊まで借りられるという太っ腹な枠組みを、知ってか知らずか、
本達が語りかけてくる。
いつか、ネットでポチッとしたら、家に本が届けられるサービスが始まればいいのに。
そう思いながらも、実は、そう思っていない。
きっとここでの高揚感は、ココでしか味わえないと分かっているからだ。
──その証拠に、淡いピンク色のマスクの下、私の口角は上がっている。
サインを見逃すまいと、目を見開いている。
セレンディピティ。
偶然──というよりは、なぜか、必然的に、いつも必要な本が目に留まり、私の元に来てくれる。
私はどんなメッセージをキャッチしているの?
私が今、求めているものは何?
その答えは、私の目が知っている。目が、"ヒントの本"を教えてくれる。
「漫画」「小説の書き方」を検索ワードにして、ある程度"あたり"をつける。
だが、それを見た瞬間、「ちがうな」と感じ、その付近で目に留まった本を選ぶのは、よくあること。
「よくあること」なんだけど、それは、きっと、本がもつ想いのエネルギーと、私のエネルギーがリンクした瞬間を捉えているんだと思う。
『私を選んで』
『これがヒントになるよ』
そうして、手元に来た本たち。
今回のセレクト
・漫画の描き方…人物・表現
・生き方…いらないものを手放す
・小説…小説家になっていく物語
選び、手に取ると、うんうん、ぴったり、しっくり。
本を選ぶ時、
無意識に、私は、私自身と『繋がろう』としているんだろう。
ああ、いつでも、チャンスは与えられているんだ。私の目、感覚器官、私を導いてくれてありがとう。
この「求める」「響く」「しっくりくる」感覚は、図書館に来たとき特有のものなのかもしれない。
──いや、人と会い、話し、興味をもって。「それで?それで?」と聞いている感覚に近いのかもしれない。
【何か、大切なものに出会える】、それを、本能が感じ取って、その方向に向かわせようとしているような感覚。
本能が求む、透明な、欲望。
透明な、羅針盤。
なんだ、『欲望』にも、意味があったんだ。
【欲望は、推進力】って、このことか。
じゃあ、やっぱり、私は
『出会い』によって導かれ、人に生かされてきた。
そんな人生だったんだ。
それを、私自身が求めていたんだ。
私の『楽しい』って、たぶん、こういうこと。
私が、"望む方向を求める時"、
"望む方向に出会えた"時、
私の心は跳ね上がるんだ。
"時をかける少女" みたいな。
手をいっぱいに広げて、
あー!って大声を出して。
はためく衣服でも風を感じて。
マスクの下での高揚感の正体。
それは、自分自身の求める心だったんだ。
チャンスをありがとう!
この聖なる欲求はかき消さず、大切に灯すよ。
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