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『ライオンの隠れ家』第3話をみて。親が自閉症の子の可能性を狭めてるのかもしれない…

今週も見ました。サスペンス要素は別として、自閉症の子の親の視点から感想をお話ししたいと思います。

納得する!お兄ちゃんの言葉。

『もしかしたら、僕がみっくんの可能性を狭めてたのかなって
人に迷惑かけたくないとか
自分にとって都合がいいようにとか
そう言うのを気にして
弟はこう言う人間って決めつけて』

今回のドラマの中盤でお兄ちゃんである小森洸人が言っていたセリフです。

前回は、自閉症の人が身内にいる人として『ちょっとな…こうはしないだろう』と違和感がありましたが、今回のこのセリフは言っている内容は『確かにな』と感じました。

大抵『これはできないだろう』と決めつけてる節があるからです。
私も同じです。
息子はるくんの『できる・できない』を決めつけてしまっているなと感じました。

保育園時代、他の人に迷惑かけるからと、行けない公園

ここからは我が家の話ですが、

息子が保育園に通っていた頃、夕方保育園が終わってから他の子どもたちはよく公園を使っていたそうですが、自閉症のはるがいる我が家は公園に行きませんでした。

トラブルを起こしたくなかったからです。

お友達のおもちゃとってしまったりしたら、相手の子に嫌な思いをさせてしまう気がしていけなかったのです。

公演を含め散歩に行く時は大抵、あまり人が歩いてなさそうな場所だったり、時間を見て行く感じだった気がします。

人混みは行くが、混乱をきたす

はるくんは今でもよく自分の要求(例:おもちゃを買うこと)が通らないと、その場で脱力し、体の全ての力を抜き、その場で崩れ落ちます。

大体そう言う時は奇声を発してます。

そう言う時はいつも沢山説明して出来うる限り納得させることができるよう、努力をします。

納得が難しいことの方が多いですが…

このように崩れ落ちたり奇声を発したりするので、そうなってしまった時は大抵、
『あー、今日来なければよかったかな…』
と気にしてしまうことが多々あります。

運動会も同じ…でも…

『この子は他の子と同じようには出来ない』
そう思っていました。

でも、保育園の先生方が何回も練習に参加させてくれたことにより、運動会では少しだけ踊れました。

先生方は『はるくんは本番に強い男ですから😊』と言ってくれたりもしました。
その言葉だけでも嬉しかったです。

やる時はちゃんとやれた!可能性は自閉症の子だって無限大

卒園式の話です。
多分この子は他の子と同じように、証書を受け取ってこれないだろうなと思っていました。

でも、

お名前が呼ばれてすくっと立ち上がり、

まっすぐ園長先生の方へ行き、お辞儀をし、
卒園証書をしっかりと右手左手の順で両手で持ち、片方の手に持ち替えて、くるっとこちら側を向いてまた歩き出し、私の方へ歩いてきて渡してくれました。

これが出来ないと思っていた私は、すごく嬉しくて泣いてしまっていました。

『できない』と決めつけはよくないですよね。

これはそもそも先生方が何度も練習させてくれた結果ではありますが、
練習してもできないことの方が多いはるにとって、
この卒園式は素晴らしいものとなりました。

今も一歩ずつ成長するはるくん

今は、自分の文字が書けるようになりました。
言葉も増えてきてます。

そもそも3歳の時に病院の先生から
『4歳までに話さなければ一生喋らないかもしれない』と言われましたが、
少しなら話せるし、できることは少しずつ増えてきてます。

できないと決めつけるのはよくないんだなと思ってはいるけど、
このセリフで改めて思いました。

ドラマは違和感を感じる時もあるけど、今回の話はアリかも

前回の話ではちょっとありえないなと思ってしまいましたが、今回の話は面白かったです。

このドラマを見ることで、改めて自分たちの経験を振り返って、見直して、考えさせてくれます。

来週も主人公の弟のみっくんの成長も見届けていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました😊
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