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#つらつら
絶望しない大人にはならない
できることなら人生において絶望なんて味わいたくないし、できることなら人生において問題なんて抱えたくないな、と思う。
けれども悲しいかな絶望的な瞬間はやってくるし、なぜか不思議かな、大きかれ小さかれ問題はいつだって抱えている。
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「きっと絶望とは、ありえたかもしれない希望のことをいうのだと思います」
——これは、坂元裕二さんの著書『初恋と不倫』の中に出てくるセリフだ。
もしかしたら誰かが
「成長物語」の主人公をやめてみる
「成長」。そう聞いて思い浮かべるのは、ひさしぶりに会う親戚や友達の子どもに対してつい口から出てしまう「あんなに小さかったのにこんなに成長して……!」というセリフや、できないことができるようになった・技量が見るからに上がった・人間的に寛大になった人に対して抱く感情などのことだ。
物理的なものか心理的なものか、はたまた技量的なものかはさておき、世間一般で言われている「成長」とは何かが「大きくなること
「期待に応えられてしまうこと」の危うさ
先週の火曜日の朝、会社に行こうと思っても行けなくなってしまった。
こんなことは初めてで、自分でも本当にびっくりしたのだけれど、会社へ行く準備をしようと思うとぽろぽろと涙があふれてきて、止まらなくなってしまったのだ。
その日は16時から大事な取材があったので、それだけは行かなければと思っていた。個人的な都合でチームや取材相手の方に迷惑をかけることはできないし、マンガみたいに自分の頬をパンっと叩い
「刺繍の裏側」を想う
「人生は刺繍のようだ」と誰かが言っていた。詳しくは忘れてしまったけれど、たしか有名な海外の哲学者の言葉だった、と思う。
日々を生きることは刺繍の糸を編むことによく似ていて、歳を重ねれば重ねるほどに人生の刺繍が形を成す。最初の方は間違うことなくキレイに正しく縫えていたとしても、どこかで少しずつ間違えたり絡まったりしていって、その絡まりを下手にほどこうとすると、さらにもっと複雑に絡まっていく。
人
いつだって、「できごと」より「考え」のほうが怖い
臆病なので、昔から意味もなく「怖い」と思うことがたくさんあった。
失敗することが怖かったし、ひとりぼっちになってしまうことも怖かった。時計の秒針が1秒ずつ時を刻むごとに「ああ、1秒ずつ死が近づいている!」と本気で考えこんでしまい眠れなかったこともある(今思うとヤバい)し、小学生や中学生の頃は、誰かに嫌われることが本当に怖くて、周りにいつも合わせるように生き、自分の意見をなかなか言い出せないような
仲は「ふたり」では深まらない
いくら側にいる大切な人だったとしても、話しきれないことは数多にある。家族や恋人、どれだけ仲が良い友達であったとしても、それぞれの関係でしか話せないこと、それぞれの関係だからこそ話せないこと、は、たくさん、たくさんあると思っている。
特定の人と長く同じ時間を共にするということは、一見、お互いのことを深く知ることにつながると思いがちだ。けれど、お互いがお互いのことを「知った風」になってしまったり、あ