ピンチ!体脂肪減少にもかかわらず理想とかけ離れていく洋梨夫人。 【洋梨夫人のダイエット日記vol.17】
「数字とデータが好き。
数字は嘘をつかない。」
が口癖だった、6月後半。
けれど、
ふと気がつくと
ヤバい!ナイ!ナイ!どこにもナイ!
ヤバい!本当にナイ!
どこにいっちゃったのかしら?
探しても探しても
どこにもない!
ついに痺れを切らした夫。
夫「何か探し物?」
洋梨「あ、いや、あのぉ…ゴニョゴニョゴニョ…」
夫「どこでなくしたか覚えないの?ってか、何を無くしたの?」
洋梨「あ、えっと…あのぉ…
ムネ…
おっぱい…
と、
あと、
生理…」
∞
もうさ、これはさ、
日本の教育システムをくぐり抜けてきた、わたしたちのサガ。
偏差値教育の癒えることのない後遺症。
数字で追い立てられてきたトラウマ。
そう全て私たちの悲しきsaga。
20番代が10番代になったら、
「いやぁ〜次は1桁狙えるっしょ!行けるっしょ、ヒトケタッ!」
みたいに”学び”本来の目的を忘れ、
数字だけを追い続けるレースに半ば強制的に参加させられてきた。
それが本当に役に立つことなのか、やりたいことなのか、その先に何があるのか
なんて考える隙や余裕なんてないよ
っていうフリだけは上手くなって義務教育を終えた。
そうやって染みついちゃった数字を追っ掛け回しちゃう習性。
数字を信じ数字を崇める数字崇拝教。
「常に高みを目指せ!」って永遠登り続けないといけない登山マインド。
ああ、楽しいね〜♪
今回も馬鹿の一つ覚えで
何も考えずに
「おお、これ!
この有酸素運動、体脂肪燃焼にマジ効くな…
有効!」
と思った。
柔道の審判が
水平より少し下、
ちょうど45度くらいの角度で腕をピンと伸ばしながら
ジェスチャーするように、
「有効っ!」
とにかくそんな感じでそう判定した…
ら、
もうさ、
ひたすらそれ。
毎朝空腹時のトレッドミル傾斜バリバリ有酸素運動。
それに加え、
夕方のちょっと筋トレ+またまた傾斜バリバリ有酸素運動。
今考えても、
毎日本当によくやった!
お疲れさん!
自分で自分の太ももふくらはぎ筋肉をヨシヨシして、
右肩下がりで面白いように減っていく体脂肪の折れ線グラフを見返して
ニヤニヤ笑ったりして…
こっ、これは楽しい。
ニヤニヤが止まらない。
次第にニタニタに変わり、
いや声、ダダ漏れ始めた。
しまいには高笑いを隠す努力さえ放棄した。
二重ガラスの窓にしなきゃ。
やったよ!やったよ!
私、やればできる子!
が…
で?
ふと我に帰る。
結局
私は何を勝ち取ったのか?
モデルボディか?
そうなのか?
体脂肪12.6%(実際は15%位の予想)のモデルボディ…か?
本当か?
モデル…。
おい、モデルボディはどこだ?
探せ!モデルを探せ!
菜々緒は?長澤まさみは?
どこ?
いない…
あれ?なんか聞こえる…
♪ 1、2、3、4 アルソック〜♪
スワイプ
速攻でスワイプ。
何も見てないし、何も聞いてない。
モデルボディというよりも、
私、どちらかというとアスリート…
例えばレスリングの選手みたいだな…
なんて思った…
なんてそんなことまさかあるはずもない。
そもそも、レスリングの何が悪いんだ。
強い。
そしてかっこいい。
最高。
”霊長類最強の女”の称号、ほしくはないか?
∞
いや、
いったん落ち着こう。
冷静になろう。
もう少しだけ客観的に見てみよう、自分を。
素っ裸で鏡の前に立ってみる。
うーん、なんだろう。
ここは、もしかしたら私が知ってる地球とは違う、
もう少し強いグラビティを持つパラレルワールドの方の地球なのかな?
以前のウエストお尻、太もも周辺の肉(脂肪と筋肉)が、
下にスライドしてふくらはぎとか太ももとか
下へ下へとがっちりむっちりなんですけど。
暑さでちょっと溶けた洋梨みたいになってるんですけど。
まあ、夏だしね。
溶けることもあるかもね…
はぁ?
目を覚ませ!
しぼんだ胸と
ムキムキの下半身。
あれ?
なんかこれは完全におかしい…
ボディチェックのリトマス紙のように使っている
あのジーパンを引っ張り出す。
以前はさ、
「このジーパン、ウエストはいけると思うんだけど、
太もものところがパンパンでさ…」
なんて、それを変えたくて、ダイエットなんて始めたはず。
それなのにさ、
ジーパンを手に取って左足を通す…
おお、まあ若干の引っ掛かりはあるものの
まあ履けたと言えるでしょう。
さて、次は右足…
の
ふくらはぎで
ノー。
えっ?
嘘っ?
そんなことある?
ってジーパンを引っ張ってみた。
うん、キツい。
めっちゃキツい!
今回は、
もう右のふくらはぎの時点でキツい!
ウエストと腰回りは大丈夫そうなのに、
まさかのふくらはぎ部分でもうアーリーリタイヤ!
全然納得いってないFIRE。
無念。
嘘だろ。
重力のあるところでガシガシ歩きまくると、
肉ってどんどん下に下にって、下部パーツに落ちていくの?
地球ってそんな場所だったっけ?
体ってそんなシステムだったっけ?
えっ?私が知らなかっただけ?
ええっと…
私は一体今まで、何を目指してここまでやってきていたんでしたっけ?
∞
ああ、
沸々と湧いてきた怒りが
爆発しそうだから一回説教するけど、
なんで、数字ばっかり見て
実際の自分の体の形を今までちゃんと見なかったの、洋梨?
なんで、もう少し前に
「多分どこかで何らかが間違った。軌道修正が必要。」
とか気が付かなかったの?
すぐ本質とか、本来の目的とか、ターゲットを忘れて
お手軽な数字を追い回すのはあなたの悪い癖。
いいこと、洋梨、
初心を思い出して?
一番の目的は洋梨体型をマシにして
長年貼り続けてきた”下半身デブ”のレッテルを
ベリンベリンに剥がすためだったでしょう?
アメリカ式のプレゼントの開け方みたいに
それはもう、ベリンベリンに木っ端微塵にして、
そこに集う人たち全員に
「ああ、派手に散らかしてるなぁ、片付け大変そうだなぁ」
って思わせることが目的だったはずでしょう?
それなのに、
その洋梨体型を、
こともあろうに強化してどうするの?
洋梨グッズでも作って
流行らせて
一儲けして
人気者になろうなんて
なんかそんな目論みでもあるの?
もしそうだとしても、
果たしてそこに需要はあるのかしら?
はい、やりなおし
あ、
あとさ、もう一つ。
はっきりいってさ37歳アラフォーってことは、
あと10年とちょっともすれば、普通にしてて閉経なワケ。
まさか30代も後半になって、
筋トレのしすぎで生理が…とか
ヤバいがすぎて、青臭いがすぎて、そりゃnoteを書く手だって止まるってもんよ。
洋梨!
そこに正座!
え?なに?
正座すると下半身が歪んで太くなる?
今そんな状態で、
よくもまあそんなことが言えたもんだ!
誤差だろ!
ゴォ〜サァ〜
前回さ、
めちゃ得意げに
「おばさんって楽しいよ、やっと自分の乗りこなし方、バランスのとり方が上手くなってきた」
エッヘン、ピッカーん(後光)
って
偉そうにそう言ってたよな、しっかり覚えてるよ。
けど、もう速攻でこれだ。
いい加減読んでくれる人も付き合いきれないと思うよ。
すぐ次のボリュームで失敗やり散らかしてるもん。
全然”自分乗りこなしてない”どころか、
アクセル踏みっぱなしで、
ブレーキ?そんなのないよ、ダサいじゃん
って
全速力でカーブ曲がりきれず突っ込んで事故。
失敗の仕方がティーンエイジャー。
未熟of未熟。
ただブレーキを踏めばよかったんだ。
減速して、状態と様子を伺いつつ、
安全確認をしてから、ストレスのないペースで進んでいく、
燃料を補給しながら、トイレ休憩も挟みながら、
最後まで故障しないように
事故らないように
目的地まで無事に辿り着く。
それが乗りこなすということだ。
出る!出る!どこまででもスピード出るな!
馬鹿速いぜ!
気分アゲて行こうぜ!
ヒャッホーウ!
最短ルートの一番乗りぃ〜!
っていうのは、
うまく乗りこなしてるということではなくて、
ただのスピード狂。
ほら、
エンジンから煙吹いてるし、
ボディの形も歪になってる。
後々のメンテナンスめちゃくちゃ大変そう。
完全に、やりなおし。
フリダシニモドル…
∞
洋梨「あのさ…」
夫「なに?」
洋梨「やっぱりさ、おっぱいっている?」
夫「…
まあさ、
ほら、
もともとさ、
ほら、
そんなに…
ね…」
洋梨「あ゛あ゛ぁぁぁん?」
夫「もともとね…
だから別に…
そんなに…ね。
ね。」(続け
June 2022