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長谷川ひとね
2023年10月1日 19:13
八人目の孫が産まれて充分に、ばぁばになっただから白髪を染めるのをやめたおばあちゃんになる為に孫たちは私をおばあちゃんとは呼ばないばぁばと呼ぶ私には母たちがいてそちらがおばあちゃんもしくは大きいおばあちゃんだ彼女たちは全てに綺麗に白髪で素敵なおばあちゃんもしくは素敵な大きいおばあちゃん私はグレイのばぁばから始めることにしたやがては尊くまっとうな白髪にできう
2023年8月20日 10:22
人間、この空虚な壁から突出した生きものひとつ出来たふたつ出来た真空の階段を少しづつ昇りその肌のぬくもりもいつか忘れてしまうのに笑顔を汲んでいつも満たされたくて踠いている奥のおくこんなにも嬉しかったことやこんなにも悲しかったことが忘れるという仕業の前にもろもろと崩れて落ちてフロントガラスの向こうに積み重ねてきた日常を探すが何処にも見あたらないすべて壁が持ち去っ
2023年8月19日 17:51
今日も生きた今日を生きた誰のためでもなく自分の為でもない生きた生きていていいと許したので生きたお腹が空いたから眠いから生きた脳みそを削ぎ落としナマで生きた
2021年11月29日 14:55
校庭の砂場みんなでつくる砂の街泥だらけになって裸足になって砂山の中で手と手が繋がるトンネル開通川には木の橋池にはオモチャの舟公園で若いお父さんが砂山を作っている子どもはそっちのけ一所懸命トンネルを掘っている「トンネル出来たよー!」呼ばれた子どもは砂山にドンと座ってトンネル崩落砂場に流れる優しい時間そして人生をつくる夢中になって夢中にならずとも時