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冬のふぐを食べに東京から下関へ#2 津和野〜萩の椿と関門海峡でふぐ

翌朝7時、起きたらすぐに秋吉台の野焼きの情報を調べた。結果は夜中に降った雨で延期ということだった。野焼きって一生に一度は見てみたかったけど、その分津和野の街を楽しむことにする。

卵かけご飯か目玉焼きが選べた

ゲストハウスの朝食はとにかくほっとする感じ。卵かけごはんと食後の地元のりんごジュースが美味しかった。

それから津和野観光へ出かけた。
子どもの頃好きだった、『もりのえほん』や『旅の絵本』の作家である安野光雅の美術館がすぐ近くにあったので行ってみることに。かくし絵などずっと見ていられる系の絵本で、見覚えのある方も多いと思う。

もりのえほん
福音館書店HPより(https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=408#modal-content)
よく見ると動物が隠れてるやつ

繊細で温かみのあるスケッチはもちろん、そこに添えられた安野のコメントも素敵で、特にヨーロッパのスケッチシリーズを見ていると、ここ行きたい!とまた夢が広がる。
それにしてもこの小さな津和野の街から文化人がたくさん出ていることには驚く。


その後は街を散策。
ふらっと立ち寄った酒屋さんで日本酒の呑み比べをしてみたり、江戸時代からやっている薬局で、津和野出身の森鴎外の逸話を聞いたり。風情ある街並みも、人も親切で本当に気に入ってしまった。春に行われる流鏑馬がとっても見ごたえがあるとのことでお勧めされた。

日本酒は5種類試飲して、一つお土産にした。新酒の時期だったのでおまけに酒粕をいただいた。
おしゃれな雑貨屋さん

その後は、カフェ沙羅の木へ。
江戸時代から続く立派なお屋敷で日本庭園を見ながら、抹茶と和菓子を頂くことに。

津和野名物源氏巻も

ちょうどオーナーさんがいて、注文を待つ間、ご厚意で立派なお家の蔵やプライベートなお部屋まで見せていただいた。織物業で栄えたこのお屋敷には、昔は専属の大工さんもいたらしい。明治になると、織物を門司からヨーロッパに輸出をして繁栄したとのこと。山の中の津和野が明治期に世界と繋がっていたなんて、本当にロマンがあるなあ。津和野ってやっぱりすごい。

私たちは、津和野を後にして、今回の旅の目的である下関へ向かった。
しかし、いきなり萩に行くという寄り道をかます。

日本海きれい!

萩では、椿まつりが開催されていた。
椿が見られるのは、笠山という海に突き出た場所で、海風を感じながら椿が楽しめる。出店やフォトスポットもあって、お祭りらしくなっていた。

私はこのハンモックから見る椿群生林の木漏れ日が美しくて、のんびりまったりしていた。

萩を後にして、大急ぎで下関へ。
のはずが、またもや秋吉台に寄り道。

本当は、今日ここで野焼きを見るはずだったが、黄金に輝くカルスト台地を楽しんだ。秋吉台はこれまで夏にしか来たことがなかったけど、冬枯れはこんなに大地が輝いて見えるとは。

風が強くて寒かったが、萩のスーパーで購入したお寿司をカルスト台地のベンチで食べた。強風で醤油が飛ばされる。

これが今日のランチ。友人と分け合う。
ほんとにこういうのばっか好きで困っちゃう。

そして山口を横断?縦断?してようやく下関へ。
冬に下関まで行ってふぐを食べるなんて、粋だよねと喜ぶ。

関門橋

友人はなんと関門橋のすぐそばのお店「平家茶屋」を予約してくれていた。関門海峡を見れただけでも嬉しいのに、こんな間近で見ながらふぐが食べれるの!

ふぐ刺しの時に食べるネギは、ふぐを美味しく食べるために品種改良されてるらしい
ふぐ鍋と関門海峡
だんだんと日が暮れて門司の街に灯りがつき始める

ふぐ刺し、ふぐの唐揚げ、ふぐ鍋、ふぐ寿司など、夕暮れに染まっていく関門海峡を見ながらゆっくりと堪能する。このお店オリジナルの日本酒も頂いた(ドライバーの友人はもちろんノンアル。私だけすみません)。なんという贅沢な時間だろう。さっきまでスーパーのご飯を喜んで食べていたのに。

19時になると関門橋がライトアップされた!ライトアップされる瞬間をばっちり見ることが出来た。

すっかり夜景になった

関門海峡が舞台の壇ノ浦の戦いの話や急遽追加となった明日の予定どうする?なんて話もしながら、ゆっくりと。
そして何を間違えたか、私が以前から行ってみたいと言っていた熊本・阿蘇にこのまま行くことになり、私たちは今夜泊まる阿蘇のホテルを予約した。
今から向かうので、たぶん阿蘇の到着は22時~23時。弾丸だけど、この感じが楽しいのだ。

平家茶屋を後にして、私たちは早速関門橋を渡り、九州に上陸した。

関門橋を渡る。とにかく急がねば

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