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はじめての海外一人旅 in フィンランド 念願のヘルシンキに着いた

猛暑の東京を抜け出して、深夜の成田空港に到着した。私は今、念願のフィンランドに向けて旅を始める。

ちょうどその1週間前、中学時代の友人と会っていた。フィンランドに行くことを伝えたら、「中学の時から行きたいって言ってたよね」と覚えていてくれて、私にとって、まさに10年越しのフィンランド行きだった。

フィンエアーも念願だった。
搭乗するなり、座席についている画面をいじってみる。画面のデザインも操作もなんだかスマートでおしゃれ。見てみたかったカウリスマキ(フィンランドの映画監督)の最新映画も見れそう。もう楽しい。

日付が変わるころ、成田を離陸した。
しばらくして機内食が出てきた。
マリメッコのペーパーナプキンもかわいいが、量は少なめ。
体の大きいフィンランド人、これで足りるのかな、と勝手に心配しながら、牛すき焼きとコールスローサラダを食べる。味はおいしかった。

映画も見終わったころ、すぐに消灯となり、私は寒い機内で毛布に包まりながら寝たり起きたりを繰り返した。

その後、また機内が微妙に明るくなって二度目の機内食が出てきた。

ブルーベリージュースと一緒にいただく
北極上空を通った証明書ももらえた
(ロシア上空を迂回するルートなので)

そしていよいよヘルシンキ ヴァンター空港に到着。
早朝であまり人気(ひとけ)がなかった。
それから、少し緊張しながら入国審査へ。
目的は?ー「sightseeing」
滞在期間は?ー「8 days!」
どこに行くの?ー「Helsinki、Tampere、Rovaniemi!」
あ、エストニアのタリンって言うの忘れた!と思いながらも、全部笑顔で答えてみたら、スタンプ押してもらえた!

無事入国して、SIMも入れ替えた後、はじめに「HSL」のアプリを入れた。
ちなみにこのアプリ、ヘルシンキの電車、バス、トラム、一部のフェリーのチケットが買える(交通機関ごとにチケットを買い直す必要なし)アプリで非常に便利。なぜなら、フィンランドは信用乗車制なので、停留所にチケット売り場がない場合も多く、無賃乗車をしていると、ランダムに行われる検札時に罰金を支払うことに。アプリ上でスマートにチケットを購入でき安心なことに加え、行先を設定すると、行き方も教えてくれて、ヘルシンキだと、Googleマップよりも精度が高い気がした。

長いエスカレーターを下りて駅へ。ヘルシンキ行きの電車に乗った。
早朝だから、車内の人はまばら。フィンランドの人は、電車の中でも普通に通話とかするみたいで、少し驚いた。


わずか30分ちょっとでヘルシンキ中央駅に着いた。
ヘルシンキの天気はあいにくの大雨。気温も14℃くらいと寒かった。
まずは、事前にコインロッカーが使えることを確認していたので、滞在する宿に荷物を預けに行く。
ちなみに滞在する宿は、「Hotel Finn」。日本人観光客も多く利用するエコノミーホテルだ。

晴れた日に撮りました、、
 

80分有効なsingle ticketがまだ使えるので、今度は同じチケットでトラムに乗って、カンピへ。初めてのトラムも少し緊張したな。本当にただ乗って、降りるだけで、カードのタッチとかしないのが変な感じ。

ホテルに到着して、事前に教えてもらっていたコードを入力して宿に入ろうとしていた時、ホテルから日本人宿泊客が出てきた。
「こんにちは」
声を掛けられ、日本語の響きに少し安心する。
「雨すごいですね。どこ行かれますか。私はさっきヘルシンキに着いたんですが、今日はノープランで。」
「スオメンリンナ島に行こうと思っているんですけど、この雨だと考えちゃいますね。」
「けっこう雨強いですよね。私は今から荷物を預けて、考えてみます。よい一日を。」
お互いに参ったなーという感じの会話でほっこりした。

コインロッカーに荷物を預けて、とりあえずヘルシンキ大聖堂の方へ歩いてみる。ヘルシンキ大聖堂は、修復工事中で思っていたのと少し違った。
それから港の方に歩いてみるも、風もあって寒い。体を暖めたいが、日曜日の朝なので、お店も開いていない。

そんなとき、オールドマーケットホールがちょうどオープン時間となった。
助かった!という感じで室内に入る。マーケットホール内のほとんどのお店がまだオープン前の中、ロバーツコーヒーがオープンしていた。ロバーツコーヒーは、日本でいうドトールのようなチェーン店だけど、絶対に行ってみたいと思っていた。

勇気を出して、初注文をしてみる。
Can I have this one?
カレリアパイを指さしてみる。
Joo!
よかった!通じた!
店員さんのJoo!という発音がなんだかかわいい。たぶん、「はい」の意味なんだろう。

ホットコーヒーも注文して、一服。
初めて飲むフィンランドのコーヒーは、ライトでごくごく飲める感じで、とっても気に入ったし、何より、体が冷えていたのと、注文が通じた!という安心感から、とにかくおいしく感じた。カレリアパイもあっさりで、やはり朝食にぴったり。

ロバーツコーヒーでゆっくりしながら、雨の日曜日、今日のプランを練る。
Googleマップといくらにらめっこしても、この時間から楽しめる場所は中々見つからない。もちろん、ホテルにチェックイン出来るまでも何時間もある。
しょうがない。お店や美術館が開くまで、スオメンリンナ島にでも行ってみるか。

こうして先ほどの会話に半ばつられるような感じで、近くのフェリー乗り場へと向かった。



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