心と言葉、行動のズレが体に与える影響ってなあに？

私たちの心と体は密接に繋がっています。
例えば、ストレスが溜まると肩こりや胃の不調を感じたり、反対に、体が痛むことで気分が沈んでしまうことがあります。このように、心の状態が体に影響を与えることは多くの方が実感されていると思います。

しかし、心の状態だけでなく、「心と言葉、行動のズレ」が体に悪影響を与えることがあるのをご存知でしょうか？

心言行の不一致とは？

「心言行の不一致」とは、
•心（本当はこうしたい・こう思っている）
•言葉（実際に口にすること）
•行動（実際に行うこと）
が噛み合わない状態を指します。
例えば、
•心：「今日はゆっくり休みたいな」
•言葉：「手伝いますよ、大丈夫です」
•行動：無理をして予定を詰め込む
このような状態が続くと、体はその矛盾を感じ取り、ストレス反応を引き起こします。その結果、肩こり、頭痛、消化不良など、さまざまな不調として現れることがあります。

なぜ不一致が体に影響を与えるのか？

私たちの体は、心の状態を敏感に察知します。「本当はこうしたい」と思っていることと、実際の行動が一致しているとき、体はリラックスし、自律神経も安定します。しかし、不一致が続くと、「なぜこんなに頑張っているのに心地よくないんだろう」と体が混乱し、緊張状態が続いてしまいます。

これが慢性的になると、
•自律神経の乱れ
•血流の悪化
•免疫力の低下
などを引き起こし、ケガや病気のリスクも高まります。

心と言葉、行動を一致させるために

では、心言行の不一致を解消するにはどうすればいいのでしょうか？
ポイントは、日々の生活の中で「自分の本音」に気づき、それを尊重することです。

1. 自分の心の声を聞く

忙しい日々の中で、自分が何を感じ、何を望んでいるのかを意識する時間を持ちましょう。
朝や夜、数分でも深呼吸をしながら自分に問いかけてみると、驚くほど多くのことに気づけます。

2. 小さなことから正直になる

「嫌だな」と感じることを無理に受け入れるのではなく、小さなことから「今日は難しいです」と伝える練習をしましょう。正直な言葉を口にすることで、心と行動のギャップが縮まります。

3. 体のサインを大切にする

体の不調は、心のズレを教えてくれるサインです。「いつもより疲れている」「肩が重い」と感じたら、自分の心と言葉、行動が一致しているか振り返ってみてください。

ケガや不調を未然に防ぐために

当院では、患者さんの体の不調だけでなく、その背景にある心の状態にも寄り添ったケアを行っています。もし「なんだかいつも疲れている」「原因不明の不調が続いている」と感じている方は、心と言葉、行動のバランスを一緒に整えるお手伝いができればと思います。

あなたの体が元気であるためには、心も正直である必要があります。ぜひ、心と言葉、行動の一致を意識しながら日々を過ごしてみてください。お困りの際は、いつでもご相談ください。