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ベートーヴェンを毎日聴く55(2020年2月24日)

『ベートーヴェン/7つのバガテル op.33』 を聴いた。

「バガテル(bagatell)」はドイツ語で「取るに足らない」とか「些細な」という意味。

音楽用語としても「バガテル」は存在するが、その名が付けられた作品ではベートーヴェンの作ったものが一番有名で、あの、誰れもが知っている「エリーゼのために(WoO.59)」もバガテルのひとつである。

この作品も「取るに足らない」小さな作品とは名付けられても、ベートーヴェン初期の頃ではなく、すでに有名になり、様々な傑作を生み出していた時期の作品。

そんな忙しい時期の「取るに足らない」小さな作品たち。

もしかしたら、忙しい最中の気晴らしの様に作ったのかもしれない。

気楽に聴けるものだが、さすが聴かせどころもあって、飛び跳ねるように忙しい第5番や、叩かれる鍵盤が微妙にズレてこだまするように聞こえる第7番はとても楽しい。

すてきな気晴らしである。

Thomas B.によるPixabayからの画像

(2020年10月19日)  

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