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ベートーヴェンを毎日聴く55(2020年2月24日)
『ベートーヴェン/7つのバガテル op.33』 を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く55
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) February 24, 2020
op.33 7つのバガテル。1802年作
持ち合わせていたアイデアを自由に、遊ぶかのように綴ったのだろう。得意の変奏曲的部分もあり、優れたピアニストでもあった彼の特性が現れている。他の作品でも現れる叩くようなフレーズのある第7曲は面白い。
演奏:ソルシャニー。1977年 pic.twitter.com/ltnajLilKf
「バガテル(bagatell)」はドイツ語で「取るに足らない」とか「些細な」という意味。
音楽用語としても「バガテル」は存在するが、その名が付けられた作品ではベートーヴェンの作ったものが一番有名で、あの、誰れもが知っている「エリーゼのために(WoO.59)」もバガテルのひとつである。
この作品も「取るに足らない」小さな作品とは名付けられても、ベートーヴェン初期の頃ではなく、すでに有名になり、様々な傑作を生み出していた時期の作品。
そんな忙しい時期の「取るに足らない」小さな作品たち。
もしかしたら、忙しい最中の気晴らしの様に作ったのかもしれない。
気楽に聴けるものだが、さすが聴かせどころもあって、飛び跳ねるように忙しい第5番や、叩かれる鍵盤が微妙にズレてこだまするように聞こえる第7番はとても楽しい。
すてきな気晴らしである。
Thomas B.によるPixabayからの画像
(2020年10月19日)