
ベートーヴェンを毎日聴く45(2020年2月14日)
『ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2 「月光」』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く45
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) February 14, 2020
op.27-2 ピアノ・ソナタ第14番「月光」。1801年作
これまでの作品と違い、起伏なく通される有名な第1楽章。穏やかな舞曲風の第2楽章。これまで抑えていた感情が突如爆発する第3楽章。献呈された不滅の恋人は作品をどう思ったのだろうか。
演奏:バックハウス。1958年 pic.twitter.com/qLauF8kuTn
ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中で一番有名な作品であろう。
ピアノ・ソナタ第13番と同じく「幻想曲風ソナタ」と題された作品。「月光」と付けたのがベートーヴェンではないことはすでに良く知られていること。
でも、起伏なく通される第1楽章の音楽は、月の光が湖面に照らされ、波にゆっくりと揺らぐ小舟を表すのに最適な表現である。
でもベートーヴェンは、それが気に入らなかったらしい。
このロマンティックな作品が献呈されたのは、過去、ベートーヴェンの「不滅の恋人」と考えられていた人物のひとり「ジュリエッタ・グイチャルディ」。
今では「アントーニア・ブレンターノ」が不滅の恋人の最有力候補とされているのだが、ジュリエッタはベートーヴェンが結婚相手として考えていた女性であるのは間違いない。
このような素敵な作品を送られた人物であれば、不滅の恋人と思われてもおかしくないだろう。
ちょうどこのTwitterを投稿した時、わたしはウィーンを訪れていて、「月光」を作った家の前でこの作品を聴こうと思っていたのだが、すっかり忘れていたのであった。
Octavian A TudoseによるPixabayからの画像