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ベートーヴェンを毎日聴く43(2020年2月12日)
『ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 op.26』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く42
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) February 12, 2020
op.26 ピアノ・ソナタ第12番。1800〜01年作
第1楽章の変奏曲的な展開。第3楽章の葬送行進曲。突如早くコロコロ流れる第4楽章。ソナタ形式という枠をはみ出した、極めて自由で溢れるアイデアを詰め込んだ作品はとても面白い。
リヒテル。1959年 pic.twitter.com/VvsEjG8tu5
この作品の聴きどころは、第3楽章の葬送行進曲であろう。
「英雄」でも葬送行進曲が採用されたことは交響曲として革新的なことであったが、それに先んじてこの作品で葬送行進曲が取り入れられたのは、その伏線であったのだろうか。
ソナタとなっているがソナタ形式ではなく、自由な形式だからこそ可能となったのかもしれない。
今回聴いたCDの演奏はリヒテルの演奏。まだ西側では活動していなかった(できなかった)1959年のライブはとてもパワフルで熱いもの。
この年に彼の名盤である「ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番」が西側のグラモフォンによりワルシャワで録音され、翌1960年にはアメリカを含む西側を初めて訪れて演奏、大評判となった。