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ベートーヴェンを毎日聴く337(2020年12月2日)
『ベートーヴェン/アンダンテ ハ長調 WoO211』
『ベートーヴェン/アングレーズ ニ長調 WoO212』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く337
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) December 2, 2020
アンダンテ ハ長調 WoO.211。1790~92年。アングレース ニ長調WoO.212。1793年。
ボン時代のアンダンテは、簡易でも後半の半音処理がユニーク。アングレーズは英国の舞曲。ハイドンの元で腕を磨いた頃の初々しさを感じる作品。 pic.twitter.com/K1S2yuqtJ1
「アンダンテ」はボン時代、「アングレーズ」はウィーンでハイドンの元で学んでいた時に作られた小さな作品。どちらもまだ作曲の勉強中に作られたもの。
「アンダンテ」は「歩くような速さで」という意味の、速度を表す音楽用語として広く知られる。なので作品もゆったりとした、歩くようなテンポで演奏されている。
一方、「アングレーズ」という単語はこの作品を知ってから初めて聞いたので調べてみた。すると「アングレーズソース」という美味しそうなものの情報ばかりが引っかかってきた。
これはフランス料理のデザートに使われるものでアイスクリームやムースの材料になる。カスタードクリームとほぼ同じレシピで作られるらしいが違いは「とろみ」。アングレーズソースはさらっとしているが、カスタードクリームは固めなのだとか。
そして「アングレーズソース」(anglais) の意味はフランス語で「イングランド風のソース」という意味だという。イングランドではこのソースが良く使われていて、それがフランスに入ってきたのだろうか?その点は良くわからないが。
ベートーヴェンの作品の「アングレーズ」も「イングランド風の」ということになる。イングランド風の舞曲で1泊目にアクセントがあるのだという。
聴くとかなりテンポが速くて忙しい舞曲のようだ。
ベートーヴェンのおかげで、デザートの知識も深めることができるとは思いもよらなかった。
Michal JarmolukによるPixabayからの画像