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ベートーヴェンを毎日聴く337(2020年12月2日)

『ベートーヴェン/アンダンテ ハ長調 WoO211』
『ベートーヴェン/アングレーズ ニ長調 WoO212』を聴いた。

「アンダンテ」はボン時代、「アングレーズ」はウィーンでハイドンの元で学んでいた時に作られた小さな作品。どちらもまだ作曲の勉強中に作られたもの。

「アンダンテ」は「歩くような速さで」という意味の、速度を表す音楽用語として広く知られる。なので作品もゆったりとした、歩くようなテンポで演奏されている。

一方、「アングレーズ」という単語はこの作品を知ってから初めて聞いたので調べてみた。すると「アングレーズソース」という美味しそうなものの情報ばかりが引っかかってきた。

これはフランス料理のデザートに使われるものでアイスクリームやムースの材料になる。カスタードクリームとほぼ同じレシピで作られるらしいが違いは「とろみ」。アングレーズソースはさらっとしているが、カスタードクリームは固めなのだとか。

そして「アングレーズソース」(anglais) の意味はフランス語で「イングランド風のソース」という意味だという。イングランドではこのソースが良く使われていて、それがフランスに入ってきたのだろうか?その点は良くわからないが。

ベートーヴェンの作品の「アングレーズ」も「イングランド風の」ということになる。イングランド風の舞曲で1泊目にアクセントがあるのだという。

聴くとかなりテンポが速くて忙しい舞曲のようだ。

ベートーヴェンのおかげで、デザートの知識も深めることができるとは思いもよらなかった。

Michal JarmolukによるPixabayからの画像

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