見出し画像

七十二候の【霜止出苗】です。

「霜止出苗」は「しもやみてなえいずる」と読みます。二十四節気「穀雨」七十二候の次候で第十七候です。霜も降らなくなり、稲の苗が生長するころです。4月29日まで。
April 25–29
霜止出苗・ Shimo yamite nae izuru
“Last frost, rice seedlings grow”
     わかれ霜ビニールキャップトマト苗
霜は農作物にとって大敵です。この時期になるとひと安心です。でも、「八十八夜の忘れ霜」といって、立春から八十八日目の5月1日ごろ最後の霜が降ることがあるといいます。ゆだんはできません。
遅い霜の季語はいくつかあります。霜の別れ、霜の名残り、晩霜(ばんそう)、終霜(しゅうそう)、霜の果(はて)、霜害(そうがい)など。霜との別れを恐れているようすがみえます。
これからゴールデンウイークにかけて、夏野菜の苗の植えどき。霜を防ぐため、ビニールキャップをかぶせたり、ビニールのトンネルを張ります。「苗半作、苗七分作」という言葉があります。苗のできによって収穫の質や量が大きく変わるのです。しばらく気が抜けません。
写真:いつも朝、体操に行っている小公園で。
     花一輪砂場の山の残り花
「残花(ざんか・ざんくあ)」は花時もすぎた晩春のころに、まだ散り残っている桜のこと。砂場遊びで、八重桜をひろって活けたのでしょう。どんな子かな。このまま大人になってほしい。
あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて 大ざぶろう
#エッセー #日本の四季 #季節の便り #旧暦 #二十四節気
#七十二候 #霜止出苗 #穀雨 #忘れ霜 #残花 #苗半作
#真まことの道 #時を生きる #ローカル七十二候マラソン

いいなと思ったら応援しよう!