チャイム鳴る声なつかしき筍
テレビで筍堀のニュースが流れると、もうすぐと胸が弾みます。朝掘りの筍を軽トラにつんで、家々を回ってくるのです。声を聞いて玄関を出るとなじみの顔が。さあ、一年ぶりに筍ご飯にしよう。
七十二候の【竹笋生】に入ります。
「たけのこしょうず」と読みます。七十二候の21番目で、二十四節気「立夏」の末候です。5月20日まで
筍が出てくるころです。「笋」は筍の別字体で「竹笋(ちくじゅん)」も筍のことです。筍は古くから「たかんな」と呼ばれ食用とされてきました。
筍という字は「竹」かんむりに「旬」と書きます。時期を逃すと、もう食べられません。掘り起こしたら、すぐに味が落ちてきます。まさに旬の命です。
竹笋生 Takenoko shōzu “Bamboo shoots sprout.”
〔shoot;突き出す sprout;新芽〕 May 16-20
このところ雨が続いています。これを「筍梅雨(たけのこづゆ)」といいます。また旧暦の四月、卯月の雨で、せっかくの卯の花が腐ってしまうのではと心配して「卯の花腐(くだ)し」とも呼びます。「若葉寒」という季語にも共感しました。
降りつづく卯の花腐し肌寒く
濃い目の珈琲ミルクに砂糖
梅雨にはまだ早いのですが。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖を望む草庵にて
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