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早稲の香や笑みくちびるに浮かぶとき
もう刈り入れが終わった田んぼがあります。
今日から七十二候の【禾乃登】に入ります。
「こくものすなわちみのる」と読みます。「禾(のぎ)」は、実った穂を模して形どった象形文字です。稲や麦、粟などの穀物の総称になっています。
「登」には穀物が熟す、実るという意味があります。
一年を72に分ける七十二候の42番目です。二十四節気「処暑」の末候になります。9月7日まで。
禾乃登 :Kokumono sunawachi minoru
“Rice ripens.” 〔ripen:熟する〕 September 2-7
稲作は約1万年前に、中国の長江流域ではじまりました。日本に伝わったのは縄文時代の後期です。私たちは3000年もの間、お米を食べていることになります。
1粒の籾(モミ)から500粒ほどのお米ができ、籾6粒で茶碗一杯分になります。新米はもうすぐです。
田の実り黄金のまなか近江富士
ふもとに立ちていざ登らむか
近江富士は三上山(標高432)のこと。ふもとの御上神社のご神体です。すぐ前に「悠紀斎田(ゆうきさいでん)」があります。昭和天皇の即位後の大嘗祭(だいじょうさい)に、お供えするお米を作りました。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖のほとりの草庵にて
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