七十二候の【草木萌動】に入ります。
「そうもくめばえうごく」と読みます。二十四節気「雨水」の末候で七十二候の6番目です。3月5日まで。
草木が芽吹きだすころ。冬の間に蓄えていた生命の息吹が、外へ現れはじめます。
地面から草の芽がいっせいに萌え出すことを「草萌え」とか「下萌え」といいます。
草の芽も
冬芽も萌えて
春動く
冬を越した樹木の冬芽がふくらみ始めます。写真は、白木蓮のものです。
2月20日の如月で紹介したときより、元気に背伸びし始めたようです。
このころの晴天は「木の芽晴れ」といい、ほかに「木の芽雨」「木の芽風」
「木の芽冷え」なども。人びとは木の芽を通して天候を感じていたようです。
Sōmoku mebae izuru 草木萌動 “Grass sprouts, trees bud.”
〔sprout;生え始める bud;芽が出る〕 March 1-5
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【四季の畑物語】
きょうから3月です。3月と聞くと、もう春が来たという実感が湧きます。
“Spring has come.” 昔、学校で習いました。
しかも3月1日は「一粒万倍日」です。小さなことが大きく育つという
意味があり、何かを始めるのに最適な日とされています。
久びさに
鍬ふりかざし
畑(はた)を打つ
冬眠あけの
筋肉痛し
春、畑の仕事始めはジャガイモから。縦4.5メートル、横75センチの二本の畝(うね)を耕しました。鍬は三本刃の備中鍬で、もう20年ほど使い込んで手になじんだもの。ストレッチをして臨んだのですが、体の方はまだまだついていけません。80歳になる畑の先輩に聞くと、3月10日までに植えつければいいとのこと。ゆっくりやろう。めざすはスローライフです。
琵琶湖のほとりの草庵にて
時を生きる旅人
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