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七十二候の【麦秋至】に入ります。

「麦秋至」は「ばくしゅういたる」と読みます。二十四節気「小満」七十二候の末候で、第二十四候です。6月4日まで。
麦の実りときを迎えます。「秋」の意味は、実りの季節のこと。この時期を「麦秋(ばくしゅう・むぎあき)」といい、そのまま旧暦四月の異称になっています。
小満 ・Shouman “Lesser Fullness; Everything grows.”
May 21-June4
麦秋至・ Mugi no toki itaru“Wheat ripens and is harvested”
May 31-June

麦の仲間には、大麦、小麦、ライ麦、裸麦、燕麦(えんばく)などがあります。稲を収穫したあとの裏作の作物で、これを二毛作といいますが、最近では少なくなりました。

     麦嵐帽子飛ばしてふと止みぬ

麦刈りのころ獲れる鯊(はぜ)はとても大きく「麦藁(むぎわら)鯊」と呼ばれて釣り人を喜ばせます。しかし「麦藁鯛」は産卵を終えたばかりの痩せた鯛で味もおとります。すこし前までは桜鯛と言われていたのに。「麦藁蛸(たこ)」は歯ごたえがよく夏祭りのころには珍重されます。しかし、夏がすぎ薄(すすき)の穂がなびくころには「尾花(おばな)蛸」となり、味が落ちます。

今回は、写真もふくめて「麦づくし」となりました。

あなたが幸せでありますように 琵琶湖のほとりの草庵にて 
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