したたりて花氷おく小暑かな
「花氷(はなごおり)」とは、美しい草や花を閉じ込めた氷柱のことです。空調設備がなかった時代には、ホテルやデパート、劇場やレストランに飾られていました。いまでも装飾品として、夏のパーティなどで見かけることがあります。
二十四節気の【小暑】に入ります。
「小暑」は「しょうしょ」と読みます。ふだんの年ならこのころ梅雨が明けますが、ことしは6月28日でした。いよいよ晩夏になり、これから暑さは本番となります。
暑中見舞いを出すのは「小暑」から「大暑」の間です。それ以降は「残暑見舞い」になります。でも、葉書を使ってのご挨拶も、いまはメールなどになりました。 7月22日まで。
Shōsho 小暑 「Rising heat」「Lesser heat」
The days become hotter and hotter.
July 7-22
〔rising;成長途中の lesser;小さい方の〕
六つある夏の節気を三等分して、初夏〔立夏(5月5日) 小満(5月21日)〕、仲夏〔芒種( 6月5日) 夏至(6月21日)〕、晩夏〔【小暑】(7月7日) 大暑(7月23日)〕とします。
夏は暦の上では「立秋」の前日、8月6日までです。
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七十二候の【温風至】に入ります。
「あつかぜいたる」と読みます。一年を72に分ける七十二候の31番目で、二十四節気「小暑」の初候です。あつい風が吹いてくる季節です。7月11日まで。
Atsukaze itaru 温風至 Warm winds blow.
July 7-11
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佐渡島「ときプロジェクト」が始まった
持続可能な共生のとき
佐渡島では明治以前、朱鷺をふつうに見ることができました。学名は「ニッポニア・ニッポン」。2003年には絶滅しました。「朱鷺プロジェクト」で中国から借り受け繁殖に成功し、いまでは佐渡島の野生下で推定478羽が生息しています。
佐渡島は日本のひな型です。ここから「時プロジェクト:平和で持続可能な共生社会を未来の子どものために残す」活動が始まりました。佐渡島から日本へ、そして世界へと広げていきます。
写真は標高900m級のドンデン山の中腹、ドンデン山荘から。
真下に真野湾が広がり沢根漁港が見えます。同行のカメラマンが飛ばしたドローンが空中に。朱鷺はこのような光景を見ながら飛んでいるのでしょう。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖を望む草庵にて
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