「子どもが主役」「子どもが輝く」「キラキラ」といった表現が苦手
大学生の時、偏差値的な問題で小学校課程に入ったので、周りはみんな小学校志望の先生たちばかりでした。
focebookからとんできて、noteを読んでくれている人がいたらごめんなさい。先に謝っておきます。
小学校志望の友人たちは
「大好きな先生がいたから」がほとんどで、
「小学校が大好きだったから」
「子どもが大好きだから」
「子どもが笑顔になって欲しいから」
「子どもがキラキラした姿を見たいから」
「理想のクラスを作りたいから」
まぁ、大体がそんな感じで、常に10人近くでグループを作って
仲良く授業を受けている印象でした。
難しい課題はノートを貸しあったり教えあったり出欠関係も助け合って過ごしていました。
基本一人が好きな私は、みんなで同じ授業を取ろうという気持ちがわからず・・・・とりたい授業を一人でもとりに行った結果、誰も助けてもらえず、
単位を沢山落とし、結果的にサークルの後輩に助けられながら単位を取得して卒業しました。
この曲がった考え方ですが、おそらく私は浪人して大学に入っており、もともと高校教員志望で、文学部の歴史学科を目指していたのに、偏差値的な関係で教育学部の小学校課程に入ったということで、最初から偏見を持った状態で大学生活をスタートさせたからだと思います。
結果的に歴史学の素晴らしき師匠に出会い、今も繋がる先輩たちや後輩たち(同期はいなかったので・・・)に出会ったので、私はその大学に行って良かったと思いますが、
「子ども可愛いよね」
「子ども大好き」
「みんなで仲良く」
オーラ全開の友人たちに、正直ついていけず、教育免許を取得しない課程の友人と仲良くしたり、学科の友人よりサークルの仲間やバイト仲間とつるんでいました。
もちろんそのグループに、気が合う友人もいて、就職してからも長期休みに会おうと呼んでもらったことがあり、それは感謝しています。
うまく言葉にできないですし、自分だって自分の関わった生徒を褒めることがありますが
自分のクラスだからこそ、自分の学年だからこそ、自分の学校だからこそ、
子どもがキラキラ輝いているとか、
子どもたちが幸せだとか、
不登校の子どもがいないとか、
そうやって自分の目の前の状態だけで満足している担任の先生やあるいは学校は、視野が狭いなーと思ってしまいます。
自分の前では楽しそうにしても、何かしら問題をかかえて生活しているかもしれないということ、
そして、他のクラスに目を向けたり、他の学年、学校でもできることを常に考えておく必要があると思います。
そういう私も現在は、外から見たらちょっとだけ特殊な学校にいます。
「その学校だからできるんでしょ」と言われます。
広くどの学校でも実践できるようにするためには、どうしたら良いだろうという視点は忘れないようにしなきゃなと思っています。
もちろん、自分のクラスとか学年とか学校に誇りを持つことは素晴らしいですが、
自分のクラスは素晴らしい(他のクラスはダメだよね)
自分の学年は素晴らしい(他の学年はダメだよね)
自分の学校は素晴らしい(他の学校はダメだよね)
の(他の学校は〜)のニュアンスが入ってしまうと、成長がないのかなと思います。周りに広げようとか、今後環境や立場が変わっても継続しようとかそのような気持ちを持たないといけないと自戒を込めて思います。
今、オンラインなどで色々学んでいて、とりわけ「探究」というキーワードがでてくると、特に特殊な教育を行っているところを中心に、
子どもが主役とか、子どもが作るとか、輝くとかキラキラとか、そんなフレーズが沢山出てきます。
大学時代から今まで、そのような言葉がどうも苦手です。
中学校はすこし社会と繋がり始め、受験という試練が待ち受けており、いつまでもキラキラキラキラ言ってられないですし、社会科というものは批判的思考力を身につける教科なので、個人的には居心地はよいです。
私も授業や総合では子どもたちが主体的に学べるようにサポートしていますが、
たぶん、きっと、表現が苦手なのだろうと思います。
いじめゼロを目指します!とか
全員が学校を好きになってもらえるようにとか
全員に好かれる担任にとか
一人のこさず全員がキラキラ輝けるようにとか
..なんでこんな悲しい考え方の人間が教師になってしまったんだろう。
むしろ自分自身がそうであったように何か闇深い生徒と本音で話をするほうがあっています。
先生なんか嫌いだ!と言われてもいいので、本音で話をしたいです。
闇をかかえながら葛藤したり、失敗して辛くても乗り越えて強くなったり、そして自分も一緒に成長して強くなれるような。
自分の学級や学年、学校もいいクラス、いい学年、いい学校じゃなくてよいです。
だからこそ、どうしようかともがき続け、何かちょっとでも答えを見つけた姿が、大人も子どもも格好良いと感じます。
闇をすべてとっぱらって、子どもが主役とか輝いてるとか言うのはどうも苦手です。
実際、週明けの朝礼で
「連休あけですが、みなさんのキラキラ輝く姿を見せてください」
なんて言ったら、爆笑するか、何人かはそんなに忙しいのかと私のことを心配するような気がします。
ちなみに、経験上、卒業生が訪ねてくるような生徒に憧れられる先生は、やはり良いクラスや部活を作る、カリスマ性のあるキラキラ系先生です。
私はそのような経験はないので、
ちょっと羨ましさはあります。
いろんなキャラや思いの先生がいてもいいのかな。モヤモヤは続く...