子ども主体の学び?教師主導の学び?〜中学校社会科3年間の実践より〜
まだ3年経ってませんが...。
現在の授業学校にきて2年半が経ちました。
1人で同じ学年をずっともたせてもらっていて、
思いついたことを思いついたときに好きなようにやっています。
3年生の後半に入るので、ラストスパート。
残りの経済と、国際社会の単元をどうするか悩んでいます。
1年生
世界の姿、日本の姿
他の社会の先生がプリントで授業をしていたので、チョーク&トーク型授業から、プリントでの授業にチェンジする。
世界の姿や日本の姿は元々ワークシートを作ることが多くほとんど困りませんでした。
まだ学校になれていなかったけど、それまでのスタイルと変わらず、まだ気楽にやれました。
世界の人々の生活と環境
グループごとに担当をつけて、子どもに単元まるごと調べてもらって発表するということもやりました。
最初の準備さえ終わればあとは子どもたちがやるので、楽でした。質問コーナーを作るのがポイントです。
世界の諸地域
生徒にもっと任せたらよいのではないかと思うようになり、たまたま近くに実践者の方もいたので、教えてもらいながら『学び合い』をほぼ全授業で取り入れていきました。
この動画が、方法からメリットデメリットもまとめてくれています。
基本的に授業中はしゃべることができず、ワークシートにすべて盛り込む必要があるので、事前準備はめちゃくちゃ大変です。
古代中世の歴史
歴史も30分程度学び合いスタイルに挑戦しました。
ワークシート型で歴史をするのは初めてでした。
地理の流れで思いっきり歴史も学び合いスタイルにしたらできました。
歴史を教師が喋らず生徒に任せるのは大変でした。ワークシートづくりに平均4時間程度かかりました。どのようなワークシートにしたらよいか思いつかなくて、日付が超える日も多々ありました。
生徒が分かりやすいように図にまとめたり、絵や写真や資料を沢山ワークシートに盛り込んだりしました。
2年生
地理も歴史も基本的に学び合いスタイルを続けます。帰宅時間は日付超えはなくなり22時ぐらい。
単元ごとの違いの記憶がないため、1年を通してざっくりと。
日本地理はわりとさっとワークシートが作れるイメージでした。
授業内で生徒にポスターを作らせたり、HPを作らせちり、思いきって動画を作らせたりして遊びました。
今思えば、ポスターや動画、webサイトづくりをゴールにするのは面白いので、来年以降増やしていこうかと思います。
地理でしかやりませんでしたが、歴史でも取り入れたいです。
3年生
近代史
戦争のあたり。引き続きワークシートをもとに学び合いをしながら進めました。時々ジグソー。
この頃から残業をしないように言われるようになり、朝起きてから授業準備スタイルに切り替えました。ワークシートはスカスカですが、生徒がびっしり書き足してくれるので大丈夫でした。
戦争映画鑑賞会は、計15時間ぐらい映画を見るだけの時間となり、教材研究がいらず、楽な気持ちでいられました。
現代史
現代史も単元全て生徒に任せました。
グループごとに調べ、スライド発表で授業を進めます。
発表の仕方がとても上手くなりました。
導入でクイズを入れたり、話し合いの時間があったり。動画や曲が流れたり。
全部このスタイルでいいのではないかと思うぐらい面白かったです。(教材の準備もほとんどいらないので楽です!)
公民
なんと!ここまで学び合いや、ジグソー学習、スライドによる発表授業など、生徒に50分中30分を任せた主体的な授業をしていたのに、
ここにきて、教師によるオーソドックスな授業に戻ります。理由はいくつかあります。
・結論が1つしか導き出せない生徒が多い。公民は特に多くの意見を聞いて議論してほしい
・昨日、今日起こっていることを題材にしたいため教師から情報を提供する必要がある
・ある程度人間関係ができているので、友達同士でなくても学び合えるようになった
まあ、一番はワークシート作りに時間をかけたくないからかもしれません。
今までワークシートに落とし込んでいたところを、黒板に書いて説明しています。
そうすると、ワークシート作成は20分ぐらいでいけます。夜は19時には帰宅していて、休日出勤は部活以外はゼロです。
朝起きて身支度、朝食をとり、20分程度で一気に仕上げます。
こんな感じでワークシートはスカスカです。
最近は毎回こんな感じです。
ペアワーク→ペアワーク→グループワーク的な感じで、ワークシートというよりも、メモ用紙です。
グループごとに1枚のスライドにまとめて発表するのですが、かなり盛り上がりました。
もう少し生徒に任せられたらとは思いますが、グループごとに発表をいれる場合など、時間がなくなるので、説明した方が早いところは説明してしまっています。
このあとどうするか迷います。
自由進度学習もやってみたいのですが、生徒が授業するスタイル見てみたいし...。
ひとつ言えるのは、作り込みワークシートは辞めますということです。用語の確認は家でワークをやればいいし、授業ではみんなで考え、議論する時間を主軸に置きたいです。
作り込みワークシートのために、4時間も5時間も費やす必要などありません!
かつて尊敬していた先輩を見習い、効率と健康を大事に行きます!
残り少ない単元も時間をかけすぎずに、がんばります!